『南朝の雲烟遥かなり』 山地悠一郎 (歴研)
今日は鎌倉からお客様がいらっしゃいまして、9時間ずっとおしゃべりしていました。ノンストップで大盛り上がり。全くの初対面だったのですが、同じ波動の中で生きている者どうし、本当に話が尽きず、続きはまた次回ということになりました。
壮大なスケールの嘘のような本当の物語の入り口は「宮下文書」でした。そこから日本を動かす、あるいは世界を動かすような話になっていきました。そしてそれぞれのストーリーの背後には必ず「南北朝」の話がありました。
ここ富士北麓は南朝、後南朝の伝説が色濃く残っています。厳しい自然環境の、いわゆる田舎、寒村によくある落人伝説、そして貴種流離譚とも言えますが、どうもその過去、現在、未来への影響力を考えると、そういうスケールでは計れない、非常に奥深い霊的世界があるように感じます。
今日いらしたご夫婦は鎌倉在住ということですので、旧鎌倉街道や裏鎌倉街道を通じて、ここ富士北麓とつながっている(いた)とも言えますね。
この本にも、例の護良親王と南の方(雛鶴姫)の話が出てきます。今日も石舩神社の御首級の話をしました。そのあたりのことに、おそらく日本で最も詳しいのが、この本の筆者山地悠一郎さんでしょう。
山地さんの南朝研究は、ある意味当然のごとく明治以降の南朝史観や皇国史観、そして戦後の熊沢天皇にまで及んでいます。そう、そうした近現代にまで暗い影を落とすことになった南朝、後南朝の「怨念」は、実は今もまさに生き続けています。
その一つの決算、清算がこの5月1日に行われるわけですね。700年前の後醍醐天皇御即位から始まったとも言える南北朝時代は、はたしてようやく終焉を迎えるのでしょうか。
今日はお客様と、出口王仁三郎や仲小路彰の話もたっぷりしましたが、彼らもまた南北朝両統に深く関わった人物です。そういえば二・二六事件の話もたくさんしました。そこももちろん関わっています。
後醍醐天皇の即位が旧暦2月26日、退位が旧暦8月15日というのは、実に象徴的であります。
ちなみに山地悠一郎さんの息子さんは、あの個性派俳優の六角精児さんです。すごい。
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