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2019.03.23

Google AIバッハ

Th_00_m わぁ、これは…。3月21日、大バッハ(大小川?)の334回目のお誕生日に公開されたGoogle Doodle。試した方もいらっしゃることでしょう。
 皆さん、どう思いましたか?
 私、正直ガッカリというかビックリしましたよ。えっ?こんな程度なの?って。
 私のような素人でも、これはないだろうという和声や進行や、各パートの旋律がオンパレードです。全然バッハじゃない。
 いちおうバッハの4声のコラールは楽譜を買って、ちょっと勉強したことがあるんですが、AIはそれを300曲以上全部学習したというのです。それになのに、正直私より質が低い(笑)。ありえないことが起き過ぎですよ(具体的には…やってみてください)。
 音楽、それもバッハの音楽は、比較的抽象度が高く、他の芸術作品に比べるとパターンも限られているというのは事実でしょう。しかし、その深さは機械的なシンプルさとはかけ離れたとんでもないモノです。
 私はこのプロジェクトから、やはりAIができることというのは限られているのだなということを確認させていただきました。少なくとも芸術分野に関しては厳しいなと。文脈力というか、そうスポーツやチェス、将棋のように、結論から過程が
 学習の仕方に問題があったのでしょうね。AIと言っても結局学習の仕方については人間のさじ加減が必要になります。ディープラーニングというのも、結局過去の情報の処理ですから、その処理方法の部分(少なくとも入り口)には人間のセンスが関わってきます。
 もちろん、それを承知の上での芸術分野への挑戦だったのでしょう。それにしてももうちょっとそれらしく(バッハらしく)できたと思いますよ。バッハも苦笑していることでしょう。
 シンギュラリティと一言で言ってしまう風潮がありますが、それぞれの分野でかなり違いがあると思います。特に芸術にはAIではなく「愛」が必要なのでしょうね。「愛」は情報ではないのでした。

ヨハン・セバスティアン・バッハを称えて

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