« 科学と非科学のはざまで… | トップページ | 唐猫 »

2019.03.13

是枝裕和「ヌガー」

 稲田出身の是枝監督の文章が東大の国語の問題として出題されました。あっ、大学院は東大なんだ。「ヌガー」の全文。対談集に所収のエッセイです。
 これがまたいい文章でして。さすがですね。映像的です。そのまま映画のワンシーンになりそうな文章。風景と味覚が心の動きを象徴する。人間の存在や成長、邂逅と別離を実に端的に共有してくれます。
 昭和の天才たちと比べて、平成の天才たちは文才がない…などと、自分のことは棚に上げてかこちておりましたが、いやとんでもない。こういう人がちゃんといるのだなと思いました。すみません。
 というわけで、これも数分で読めてしまう「短編映画」ですから、ぜひお読みください。
 こういう文章についての問題を解くのは野暮でしょう。東大に入りたいのでなければ。

T0131a

T0131p

「誰も知らない是枝先生」世界的映画監督から学ぶ、物の見方・考え方


|

« 科学と非科学のはざまで… | トップページ | 唐猫 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

教育」カテゴリの記事

文学・言語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 是枝裕和「ヌガー」:

« 科学と非科学のはざまで… | トップページ | 唐猫 »