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2019.03.31

『ストロング本能』 青木真也 (KADOKAWA)

人生を後悔しない「自分だけのものさし」
20190403-113501 One初の日本大会のメインイベントで、見事リベンジをはたしチャンピオンに返り咲いた青木真也選手。
 あえて打撃(キック)で揺さぶり、見事なタックルから寝技に移行。じわじわと体勢を作り、最後は完璧な肩固めで相手を落としました。
 素晴らしい職人的な試合運びでしたね。いかにも青木選手らしい勝利に、日本中が涌きました。私も実に爽快な気分になりました。
Th_51e8mb087l_sx339_bo1204203200_ ちょうど彼の新著を読んでいたところでした。「ストロング本能」。周囲に流されない、常識にとらわれない、自分だけのものさし。それはつまり「本能」。
 AIの時代にあえて「本能」。いいですね。たとえば総合格闘技はAIやロボットではできません。ぜったい。本能をベースにした論理性が必要です。技術や理論よりも本能が優位なのです。
 イチローもそうですが、青木選手も含めて世界レベルのアスリートになると、「禅」を感じさせる哲学を持つようになります。
 青木選手のこの本もそう。すべてをシンプルにする。悩みや嫉妬をどうコントロールするか。
 ワタクシ流にいいますと「コトよりもモノ」なんですね。まさに「理屈・常識・学問よりも本能」。「科学よりも自然」とも言える。
 もう一つ感じたのは、これもイチロー選手と似ている、あるいは長嶋さんなんかもそうですけれど、一流の人は自分の「言葉」を持っているということ。つまり、コトの最先端たる「ことのは」に操られることなく、逆にそれを操ってモノガタリできるのです。それこそ、辞書的な言葉の意味領域だけでは表現できない、モノ世界をコトのはで語ることができる。そこにイメージとして現出させることができるんですね。
 格闘技の基本は、動物の本能的な「レッスル」です。この世の中は、実は政治も経済も文化もなにもかも「レッスル」なのかもしれない。そんなことを思いました。私が格闘技の観戦が好きなのは、おそらく「コトを窮めてモノに至る」世界があるからでしょう。
 私もこの年齢になり、そしてこういう社会的立場になったからこそ、もう一度自分の「本能」を信じてみようかと思っています。

 

Amazon ストロング本能

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2019.03.30

親韓と嫌韓

 度末で忙しくてどうしようもありません。
 そんな中、娘たちが一日中聴いている(観ている)のは、韓国アイドルの歌。VERIVERYとか。
 男の大人の世界では、日韓関係は悪化の一途をたどっておりますが、若者たちの世界、特に女子の中での韓国ブームはすごい。
 一時期の、ちょっと大人な女子(?)がはまった韓国ドラマブーム以上に盛り上がっています。
 そのあたりのアンバランスが非常に面白い。
 たしかに日本史は、嫌韓と親韓のバランスとアンバランスの歴史ですよね。三韓時代から。つまり、朝鮮半島と言ってもいろいろな民族がいるわけでして。
 まあ、それにしても、韓流ブームの時もそうでしたが、韓国の国家的な文化政策っていうのはすごいですね。今は音楽。そして映画。
 工業製品についても、日本の二番煎じという部分はあるにせよ、今や本家を完全にしのぐに至っています。
 中国、韓国、日本という三国で考えると、ここ二百年くらいが異常な状況であって、また21世紀には中国が親、韓国が兄、日本が弟みたいに戻るのかもしれません。保守派はそれを嫌がっているという感じですね。
 私は日本は日本で、のほほんと末っ子生活を送ればいいような気がしますが。長男は父親に対するコンプレックス強くて苦しむから(笑)。
 ということで、保守派がどう考えているか。この討論を聴いてみましょう。彼らは今のK-POPブームなんか知らないんでしょうね。

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2019.03.29

追悼 北尾光司さん

 た訃報。55歳ですか。私の一つ上です。元横綱は波乱の人生を送る方が多い。北尾さんもそうでしたね。
 プロレスファンとしては、本当にいろいろな意味で「悪役」として認知していました。
 今になってみると、体の大きさ、技のキレなど、けっこういい素材だったなと思います。「この八百長野郎!」発言からも分かるとおり、また、総合格闘技とプロレスの関係があまりに微妙だったあの時代性もあって、結局その素材が生きませんでしたね。
 考えてみると、双羽黒が角界で自らを極めていたら日本人横綱の世界も変わっていたかもしれませんね。
 相撲からプロレスで成功した人、天龍との対戦も含め、なかなか興味深い組み合わせを楽しめるこの試合を見て追悼といたします。

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2019.03.28

追悼 萩原健一さん

Th_-20190330-122316 ョーケンが亡くなりました。まだまだ若いのに…。
 ショーケンと言えば、ちょうど10年前に下吉田駅のベンチという記事を書きました。
 そう今から40年ほど前、富士吉田でオールロケした「祭ばやしが聞こえる」で、萩原健一さんといしだあゆみさんは共演し結婚することになりました。
 結局、結婚生活は4年ほどで終わってしまいました。このたび、いしださんは「ご冥福をお祈り致します」とコメントを発表していますが、きっと出会った街のことを思い出したにちがいありません。
 ある意味、富士吉田、特に下吉田は40年前と変わっていないかもしれません。つまりそのまま劣化してしまったとも言えます。しかし、下吉田駅は残念ながら(?)水戸岡デザインで新しくなってしまい、あのベンチももうありません。
 こうして、昭和はまた遠くなっていくのでした。当たり前といえば当たり前ですが、昭和の申し子である私の人生もそろそろ終盤にさしかかろうとしているのだということを認識させられますね。
 ご冥福をお祈りします。YouTubeにあった「祭ばやしが聞こえる」です。下吉田、月江寺界隈、西裏、ミリオン通りなどが出てきます。


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2019.03.27

松浦亜弥 「dearest.」

 っても忙しいので、今我が家で何度もかかっている曲を紹介します。
 なぜか家族全員がはまっているあやや。なぜ今頃と思われるかもしれませんが、実は娘たちが生まれた頃からずっと両親はあややを聴いていたので、娘たちが今になってそれを理解するようになったということです。
 特にベースや歌をやり音楽を生業にしようとしている長女は「神!」を連発しています。よくわかりますよ、その気持ち。まさに「アイドル(神)」です。
 中でも、この(究極の)『dearest.』は泣けますね。美しい…。歌はもちろん、お顔もお姿もたたずまいも心も、そして演奏も。こんなの生で聴いたら昇天しちゃいますよ。成海カズトさんのこの曲、名曲ですね。
 あややには、ぜひ子育てが一段落したら復活してほしい。ブルーノート東京でぜひ!

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2019.03.26

イチローの守護霊は塚原卜伝?

 日の続きになりましょうか。
 私もかなり怪しい人ですが、案外怪しい世界を冷静に見ているところがありまして、つまり、全肯定も全否定もしないという立場をとっております。
 アラファトやマイケル・ジャクソンとなぜか仲良しだった朝堂院大覚さんも、かな〜り怪しいですよね。しかし、実際にフィクサーとして世の中を動かしたのも事実でして、怪しいからといって意味がないわけではありません。
 その最たるモノが出口王仁三郎でしょうね。彼について吉本隆明さんが「いくらでも侮れるが、侮っても裂け目から、また芽が出てくるような気がして、永遠のたたかいの場を提供しているとおもう」と語っているのですが、実に名言ですね。
 さて、その朝堂院大覚さんのチャンネルになぜか幸福の科学と幸福実現党の方が出演され、ますます怪しくなっているのがこの動画。
 しかし、たしかにイチローの守護霊は塚原卜伝なのかなとも思ってしまいます。その他言ってることは間違っていないし…。

 上の動画の最後にも笑いとともに「同じ大川という…」人の話が出てきますね。そう、大川隆法総裁先生のご子息であられる大川宏洋さんが、お父様の「芸」について語っています(笑)。これもまたある意味真実でしょうね。


 


 はたして、大川隆法という人の裂け目からは芽が出てくるのでしょうか。

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2019.03.25

えらてん&島田裕巳 「大本(出口王仁三郎)」

 らてんさんは特に宗教関係に強いYouTuberです。顕正会との攻防や大川隆法総裁の息子さん宏洋さんとのコラボなど、なかなか興味深い動画を投稿していますね。
 なるほど、宗教、特に新宗教はテレビなどの旧メディアではタブーになっていますよね。YouTubeならではコンテンツと言えましょうし、それに対する世間の関心の強さ大きさを示しているとも言えましょう。
 そんな中でも分かりやすく勉強になるのが島田裕巳さんをゲストに迎えての新宗教解説シリーズ。たしかに島田さんの得意分野ですね。島田さん自身もこうしてYouTubeにゲストとして発信することができて嬉しいのではないでしょうか。書籍ではなかなか不特定多数、特に若者には伝わりにくい。
 さて、いろいろ見て面白かったわけですが、やはり大本(出口王仁三郎)の回は興味深かった。王仁三郎ファンの一人であるワタクシとしては、えらてんさんもファンだと公言してくれたのは嬉しかった。そう、ファンが多いという不思議な宗教家なんですよね、王仁三郎は。
 ちなみにコメント欄にもありましたが、大阪日日新聞は大正日日新聞の誤りです。それにしても、深見東州さんにコスプレすすめたのが島田さんだったとは(笑)。面白すぎますね。
 そのように表面的には多くの宗教の「大本」となり、現代の宗教家にも多大な影響を与えている王仁三郎ではありますが、その本質は、死してなお霊界から現界を操っているというリアルパワーにあります。釈迦やイエスやムハンマドと同レベルの人間、いや宇宙人ということになりましょうか。伝説にはなりますが歴史にならないのですよ。それは今も生きているからなのです。

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2019.03.24

オリジナル技とは?

 田真奈美さんの「他の選手に勝手に使ってもらいたくない」発言が地味に物議を醸しております。

 ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド(日本海式竜巻原爆固め!?)

 もともとプロレスの話なんですが、実はいろいろなところでこの問題は起きています。昨日のAIバッハはいまいちでしたが、たとえば音楽なんかの「パクリ」もそうですよね。真似しようと思えば、いくらでも分析してコピーできる。

 いわゆるパロディなら、そのオリジナルの出所が自然と分かるので問題ですし、そこにはある種のリスペクトや軽みがあるので問題ないケースが多いのですが、コピーとなるといろいろ問題がある。

 プロレスでは、同じ技でも違う名前をつけて、まるでオリジナル技のように使う人もいます。また、かつてはあるレスラーの専売特許だった技が、あまりにも多くの人たちに使われ公共物のようになってしまっているものもあります。

 今回の豊田真奈美さんの場合は、その技の開発からネーミングに至るまで、御本人の相当の努力と思い入れがあったのだと思います。ある意味特殊な技ですからね。

 

 

 たしかにスポーツの技には著作権はありません。ただ、プロレスは純粋なスポーツとは言えず、「物語」的な部分が多いある種の文学の香りがする文化ですから、こういう問題も起きてくるのでしょう。

 ちなみに「日本海式」というのは、豊田さんの出身が島根だからでしょう。それをイギリス人が意味もわからず勝手に使ったということで、多分に文学的感情ですね。ビー・プリーストリー選手は、単純に「日本の海」だと思ったのでしょう。それも責められないし、難しいですね。

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2019.03.23

Google AIバッハ

Th_00_m わぁ、これは…。3月21日、大バッハ(大小川?)の334回目のお誕生日に公開されたGoogle Doodle。試した方もいらっしゃることでしょう。
 皆さん、どう思いましたか?
 私、正直ガッカリというかビックリしましたよ。えっ?こんな程度なの?って。
 私のような素人でも、これはないだろうという和声や進行や、各パートの旋律がオンパレードです。全然バッハじゃない。
 いちおうバッハの4声のコラールは楽譜を買って、ちょっと勉強したことがあるんですが、AIはそれを300曲以上全部学習したというのです。それになのに、正直私より質が低い(笑)。ありえないことが起き過ぎですよ(具体的には…やってみてください)。
 音楽、それもバッハの音楽は、比較的抽象度が高く、他の芸術作品に比べるとパターンも限られているというのは事実でしょう。しかし、その深さは機械的なシンプルさとはかけ離れたとんでもないモノです。
 私はこのプロジェクトから、やはりAIができることというのは限られているのだなということを確認させていただきました。少なくとも芸術分野に関しては厳しいなと。文脈力というか、そうスポーツやチェス、将棋のように、結論から過程が
 学習の仕方に問題があったのでしょうね。AIと言っても結局学習の仕方については人間のさじ加減が必要になります。ディープラーニングというのも、結局過去の情報の処理ですから、その処理方法の部分(少なくとも入り口)には人間のセンスが関わってきます。
 もちろん、それを承知の上での芸術分野への挑戦だったのでしょう。それにしてももうちょっとそれらしく(バッハらしく)できたと思いますよ。バッハも苦笑していることでしょう。
 シンギュラリティと一言で言ってしまう風潮がありますが、それぞれの分野でかなり違いがあると思います。特に芸術にはAIではなく「愛」が必要なのでしょうね。「愛」は情報ではないのでした。

ヨハン・セバスティアン・バッハを称えて

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2019.03.22

イチロー選手引退会見

Th_2019032200008_2 夜遅くから今日にかけての84分間。イチロー節全開と表現されていましたが、はて、そのイチロー節とはどんな節なのでしょうか。
 このブログでも何回か取り上げてきたイチロー選手の言葉。そこには、まるで禅問答のような、コト化を拒否するモノ性がありました。
 今日の引退会見も結局それでしたね。禅の老師の境地に至ることができないように、私たちはイチロー選手に近づくこともできません。
 11年前のこの記事を読み返してみましょう。
 得意のコト化を恫喝されてしまった(?)茂木健一郎さんは、このあとちょっと心を病んでしまいました。そして、今はまた元気になって、この前はなんとワタクシのことをラジオで語ってくれました(こちら笑)。
 イチロー選手はその後も修行を淡々と続け…いや、2009年、あのWBCの奇跡のタイムリーの前後、胃潰瘍になってしまったんですよね。イチロー老師も人間なんだと知った出来事でした。
 まあ、いずれにせよ、イチローのすごさを私が語ってもしかたない。それこそコト化できないから「大モノ(ノケ)」なのですから。
 今回の引退会見で印象に残った「禅語」はこれでしょうかね。最後の最後。お腹が空いて眠くもなってきたところでのこの発言。ようやくストレートな言葉が聞けたような気がしました。


…アメリカに来て、メジャーリーグに来て、外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。
 孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく。そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。

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2019.03.21

優勝!

Th_-20190322-144013 が校の女子柔道部が春の大一番選手権大会団体戦で優勝いたしました。応援ありがとうございました。
 とりあえず日本一のご報告と御礼を申し上げます。
 厳しいきつい稽古に励む姿を見てきた者としては、なんとも感慨深い優勝でありました。
 優勝したのもつかの間、すぐにまた遠征が始まります。がんばれ!

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2019.03.20

第六感=磁覚?

 日、今日と面白い記事がありました。

人間の「第六感」 磁気を感じる能力発見 東大など
あなたも「地磁気」を感じる“第六感”がある!? 何に役立つのか 東大の研究者に聞いてみた

Th_unknown コメント欄を見るとまた面白いですね。ブラウン管テレビの話とか。磁気と電磁気、モスキート音、いろいろごっちゃになっていますが、要は今まで科学では証明されていなかった感覚があると信じている人が実に多いということですね。
 私はかなり危ない宇宙人なので(笑)、幼少期からいわば「霊感」のようなモノを信じてきた…というか、それに頼って生きてきました。ですから、別に科学で証明されようがされまいが、その存在は疑わずにきました。
 アブナイとかオカルトだとか非科学的だとか、なんと言われようと構いません。音楽に関する感性すら科学では全く証明できませんが、しかし、そこに感動が存在することはたしかですよね。そういうことです。
 またまたモノ・コト論で申し訳ありませんが、私たち人類が共有しているコトなんてほんのわずかであり、その他補集合のモノの方が圧倒的に膨大であり、また本質であるのです。
 「ものがなしい」とか「もののあはれ」とかいう日本語古来の「もの」は、まさにそういう意味であります。「なんとなく」とか「得も言われぬ」とか、そういう感覚ってない人はいませんよね。
 低気圧が近づくと不調になったり、地震の寸前の体感など、モノとコトの中間のような感覚というのもあります。ちょっと変な話ですが、家族が生理の時、男の私もいつも不調になります。これも科学では証明しにくい共鳴現象ですね。
 いずれにせよ、コト(科学)はモノ(非科学)をついも追いかけている存在なのです。最近の若い科学者の皆さんは、それをよく分かっていらっしゃる。とても良いことだと思います。これからの科学の発見に大いに期待しましょう。

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2019.03.19

松浦亜弥 『Naked Songs Live』

 日は昭和・平成をまたぐロックスターの訃報をお伝えしました。今日は昭和・平成をまたぐというか、昭和生まれの平成のアイドル、いや、平成最後の正統昭和アイドル松浦亜弥さんの動画を紹介します。
 というのは、平成生まれの長女が最近あややにハマりまくっていて、毎日のように聴いたり視たり、歌ったり、弾いたり(ベース)しているので、つい私も昔を思い出して一緒に感動しまくっているわけです(笑)。
 いや、やっぱり好きだわ、あやや。うまい。こういうピンアイドル、本当にあややが最後ですよね。可愛い、上手い、堂々としている。
 この映像は、13年ほど前にこのブログで紹介した「Naked Songs」の録音風景なんですよね。
 いや、すごい。生バンド一発録り!こんなアイドルいませんよ。やっぱりこの人の歌のうまさって「リズム感」なんですよね。歌にはうるさいカミさんも舌を巻いております。そして歌いまくっております(笑)。
 そう、このアルバム、上の娘が幼い頃、毎日のように聴かせていたんですよね。だから、10年ぶりくらいに聴いて全部歌えるし、なんとバンドのアレンジまで覚えてる!
 そうか、幼い頃、こんなのばっかり聴いていたので、ベーシストになったのか。今、こういうベースが理想だと言っていますし。面白いですね。あややで英才教育?してたってことか(笑)。

Amazon Naked Songs (DVD付)

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2019.03.18

追悼 内田裕也さん

 の周りはピエロばかり…内田裕也さんが昨日亡くなったとのこと。
 内田さんに近いある方から、かなり弱ってしまっていると聞いた矢先でした。
 はやり奥様であるKKさんを失ってから、かなり衰えてしまったとのこと。まあそうでしょう。唯一頭が上がらなかった、それほど尊敬し感謝していた支えを失ってしまったのですから。
 内田さんに近いその方のご主人もとんでもない偉人でしたが、その偉人と内田さんもまた一触即発になったことがあったそうです。いったいどんなことがきっかけでそうなるのでしょう。凡人には分からないすごい世界です。
 私自身はそれほど内田裕也さんに影響は受けていませんが、この東京都知事政見放送はよく覚えています。91年だと思いますから、私は27歳ですか。まだまだ若造でバカすぎた頃です。全然ロッケンロールしてませんでした(苦笑)。
 ロックは反抗です。私は世の中に反抗する勇気も気概も思想も持ち合わせていませんでした。
 今、この時の内田さんの年齢を越えてみて、遅ればせながら少しロックな気持ちになっています。しかし、実際にこうして行動することはできない。内田さんは晩年までずっと政治の現場に足を運んでいましたからね。
 そう、音楽は政治と深い対立関係があるのです。政治が「コト」だとすると、音楽は「モノ」ですから。もののね。今の音楽はどうなんでしょうね。政治と対立していますか?
 今さらながら、内田裕也さんの偉大さに気づきつつある私でした。ご冥福をお祈りします。

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2019.03.17

田原総一朗の全力疾走スペシャル (BSAsahi)

 覧になりましたか?非常に面白かった。平成を振り返るにはいい番組でしたね。
 なんだかんだ言って、田原さんが平成に与えた影響は大きかった。いろいろ毀誉褒貶ある方ですが、結局与野党問わず政治家、特に宰相たちに大きな影響力を持った「一般人」ですよ。すごいと思います。
 そして萩本欽一さんがまた違った意味で立派だなと思いました。お二人とも昭和の人であると言えるわけですが、ちゃんと平成に、そしてその次の時代にまで適応しているというか、その最先端を走っている。尊敬すべきご両人です。老害とか言ってる人、大丈夫ですか?w
 やはり心に残ったのは、田原さんの揺るがぬ信念の二本柱ですね。

・言論の自由は体を張って(命をかけて)守る。
・戦争は絶対に起こしてはいけない。

 まさにこれが揺らいでいる現代です。昨日の続きで言いますと、天皇陛下はこの戦後の二本の柱をご自身が守ろうとしているのですね。民主、平和こそが日本のあるべき姿です。それを祈り、そして実現せんとしてきたのが、日本の皇室です。
 田原さんは右からも左からも批判されることが多いわけですが、実は天皇、皇室への敬意を強く持った方で、それは揺らぎません。それも本来の天皇、皇室に対する敬意なのです。ですから、近代天皇制、近代の皇室のあり方には苦言を呈すこともある。そこを見間違えてはいけませんね。
 欽ちゃんの「勝つか逃げるか」も良かったですね。これってこの前書いた「逃げ恥の原理」そのものですね。
 それから「これからは修行の時代」というのも説得力があった。学ぶではなく気づくという方法。
 若い人たちが、この両巨人から良い影響を受けることを祈ります。なにしろ、両巨人は若者から謙虚にいろいろ気づきを得ていますから。私たちも含めて次の世代も負けてはいられません。

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2019.03.16

【討論】御代替わりとこれからの皇室


 日は中学の卒業式とジャズバンド部の感謝祭がありました。双方ともに「平成最後の」が枕詞となりました。

 いよいよ5月には御代替わり。はたして新元号は何になるのでしょうか。いずれにせよ、歴史的な「譲位」となるわけでして、その意味は非常に深いと思います(何度か書いてきたとおりです)。

 さて、この討論の中でも言及されていますが、今回の「譲位」、あるいは今上天皇の「退位」は、ある意味日本国憲法下の現行法を凌駕したことです。まさに、憲法よりも天皇陛下のご意思が優先する、優先されるという、日本の国家の本質を体現する現象であります。

 日本の国家の本質を「国体」と表現することには、私は多少の抵抗がありますが、現実としてこのような言語を超えた現象が起きることこそ、この国の名(コト)ではなく体(モノ)を表していると思います。
 さて、新元号は何になるのでしょう。世間ではいろいろな憶測が飛び交っておりますが、そうした内容は避けるようにするのが慣例ですから、ある意味意外なものになることでしょう。ちなみに私は「K…」になると思っています。

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2019.03.15

第1回 赤津 眞言 古楽オーケストラ(器楽・合唱)夏期講習会

 愛するバロック・ヴァイオリニスト赤津眞言さんから久しぶりにメールが来ました。
 赤津さんが今年の夏、浜松で古楽オケの夏期講習会を開催するとのことです!
 ちょうど、一昨年終わってしまった都留音楽祭の後継音楽祭のことを、いろいろと画策していたところでしたし、そんな中、赤津さんのお名前も挙がっていたところでしたので、日本とオランダ、遠く離れたところでまさに以心伝心、何かが伝わったのかもしれませんね。
 器楽と合唱、アンサンブル…まさに私の理想とする音楽祭の形です。私自身、ぜひ参加して勉強させていただきたい。
 都留でもお世話になった(一緒に遊んだ?)チェロ&ガンバの武澤秀平くんもアシスタントとして参加とのことです。これは実に楽しみですね!
 古楽仲間の皆さん、ぜひご参加ください。

 Baroque Orcherstra Seminar 2019~全国の古楽を愛する仲間とオーケストラを学び、アンサンブルを楽しむ~ 2019.8.15〜18 @浜松

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 赤津さんのオケの素晴らしい演奏もお聴きください。この生命感こそ、赤津ワールドです。これを生体験できるなんて、最高ですよね。

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2019.03.14

唐猫

Th_img_3560 大の入試問題の続きです。第二問古文は闌更編『誹諧世説』より「嵐雪が妻、猫を愛する説」が出ました。

問題

 誹諧世説は蕉風の復活に尽力した俳人、高桑闌更がまとめた有名な俳人の逸話集です。嵐雪というのは、芭蕉の弟子服部嵐雪のことです。
 本文は、嵐雪の奥さんが異常に唐猫を溺愛したのを、嵐雪がある意味嫉妬したんでしょうかね、奥さんが外出したすきにその猫をよそにやってしまうという話です。猫狂いですね。我が家と一緒です(笑)。
 まあ、私も猫狂いのカミさんに猫以下の扱いを受けていますから(笑)、嵐雪の気持ちもわからないではありませんけれども、さすがにやりすぎかなあ…。結局バレちゃってますし。
 ところで、古文によく出てくる「唐猫」ってどんな猫なのでしょう。
 実はよくわからないのです。源氏物語の若菜にも「からねこ」が登場しているんですが、どんな猫なのかはっきりわかりません。

「からねこの、いと小さく、をかしげなるを」
「唐猫の、ここのに違へるさましてなむ侍りし」

 とりあえず外来種ということで、日本の猫とは違う外見だったことはわかります。一説では黒猫のことかとも。のちに描かれた絵巻物や絵本では、ぶち猫や三毛猫が描かれていますが、それだと日本猫と変わらないような気がします。やっぱり黒猫だったのではないでしょうかね。
 ちなみに枕草子には「猫は、上のかぎり黒くて、ことはみな白き」の一文があり、背中は黒くてあとは白い猫がいいとされていますが、まあこれは清少納言の好みなのでしょう。
 ちなみに我が家の「唐猫(舶来猫)」は、やはりチョモでしょう(上の写真)。黒猫で長毛。もしかすると、源氏物語の唐猫もこんな猫だったかも?さすがにそれはないか…。

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2019.03.13

是枝裕和「ヌガー」

 稲田出身の是枝監督の文章が東大の国語の問題として出題されました。あっ、大学院は東大なんだ。「ヌガー」の全文。対談集に所収のエッセイです。
 これがまたいい文章でして。さすがですね。映像的です。そのまま映画のワンシーンになりそうな文章。風景と味覚が心の動きを象徴する。人間の存在や成長、邂逅と別離を実に端的に共有してくれます。
 昭和の天才たちと比べて、平成の天才たちは文才がない…などと、自分のことは棚に上げてかこちておりましたが、いやとんでもない。こういう人がちゃんといるのだなと思いました。すみません。
 というわけで、これも数分で読めてしまう「短編映画」ですから、ぜひお読みください。
 こういう文章についての問題を解くのは野暮でしょう。東大に入りたいのでなければ。

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「誰も知らない是枝先生」世界的映画監督から学ぶ、物の見方・考え方


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2019.03.12

科学と非科学のはざまで…

20190314_110728 ういう季節になりまして、ウチの学校でも卒業生の進路がほとんど決まりました。
 今年は東大受験者はいなかったのですが、東大の国語の問題が大好きなワタクシは当然のごとく解いてみました。
 今年もまた良問ぞろいというか、良文ぞろいで楽しく読ませていただきました。解くのはそれなりに大変ですけれど。
 今年びっくりしたのは、文系の第四問に是枝裕和監督の文章が出たことです。言うまでもなく「万引き家族」の監督さんです。とってもいい文章だったので、これは明日にでも紹介しましょう。
 さて、第一問ですが、中屋敷均さんの「科学と非科学のはざまで」からでした。これは、私の「モノ・コト・トキ」論に近い内容でしたので、うんうんとうなずきながら読ませていただきました。
 中屋敷さんの文章とワタクシの論の関係を簡単に図式化するとこうなります。

科学・秩序・固体・氷・静的・形・不動・真実・分かること=コト
生命・縁(ふち)・間(はざま)・水・特殊・複雑性・多様性=(トキ)
非科学・無秩序・カオス・気体・水蒸気・動的・無明・分からないこと=モノ

 最近ようやくモノとコトの間に「トキ」を置くことを思いつきました。生命の本質に日本語から迫ることができそうな予感があります。
 どうぞ皆さんもこちらから本文をお読みください。私たちが「はざま」を生きていることの喜びが分かると思います。

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2019.03.11

3.11から8年

 年もまたこの日がやってまいりました。1000年に一度とは言いませんが、100年単位では間違いなく最大級の自然災害だった東日本大震災。
 逆に言えば、100年に一度はどこかでこのような大災害が発生すると考えていた方がよいわけです。まさに忘れた頃に…ですね。一人の日本人の人生の中で、場合によっては二度こういうことを体験する可能性があるわけです。
 では、原発事故はどうなのでしょうか。やはり100年に1回は覚悟しなければならない天災なのでしょうか。言うまでもありませんね。
 さて、今日非常に興味深い内容だったのは、虎ノ門ニュースのスペシャル番組における青山繁晴さんの発言でした。いったい何が問題だったのか。原発自体が問題なのか、それともそれを取り巻く人間が問題だったのか。
 この青山さんの発言も、もちろんある側面でしかないのは分かりますが、ただ、その側面を非常に近距離で見た人の発言として注目されます。ぜひお聞きください。9分あたりからどうぞ。

 

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2019.03.10

「うわさのチャンネル」より タモリの中国語講座(追悼 ザ・デストロイヤーさん)

Th__20190311_133320 日は日テレG+で「ジャイアント馬場没20年追善興行」の放送をたっぷり堪能させていただきました。
 いろいろ感慨深いシーンの目白押しでしたが、特にアブドーラ・ザ・ブッチャーさんの引退セレモニーは泣きましたね。スタン・ハンセン、ドリー・ファンク・ジュニアをはじめ、往年のライバルたちが勢揃い。また、かつての馬場さん関係の興行では考えられないゲストが登場し、本当に馬場さんの、そしてブッチャーさんの人柄の素晴らしさを感じさせる名シーンでした。
 最後、ブッチャーさんのファンへのメッセージが「親を大切にしろ!」だったので、心から感動してしまいました。なるほど、レスラー生活の最後に伝えたかったことはそれだったのか。
 セレモニーの中で、ザ・デストロイヤーさんからメッセージが紹介されましたね。動画がありましたのでぜひ。このあと1ヶ月もしないうちに旅立たれてしまいました。

 さて、往年のデスといえば、テレビのバラエティーでの人気者という一面もありましたね。私もどちらかというと、そちらのデスさんの方から入った少年でした。
 和田アキ子さんや徳光和夫さんとの「うわさのチャンネル」の貴重な映像がありましたので、こちらもぜひ御覧ください。デスさんの出番はそれほどありませんが。
 まあメジャー・デビューしたばかりのタモリさんの恐るべき才能には舌を巻きますね。やばいでしょう。それをいなすあべ静江さんの美しさも異常(?)です。そのほか、松本ちえこさんの可愛らしさ、いや和田アキ子さんの可愛さにも唖然です(笑)。いい時代でしたね。ひどい時代とも言えますが。ハラスメントだらけですよね。それが笑いで昇華されていた時代なのでした。

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2019.03.09

格安スマートウォッチ

Th_ は1000円で買いました。けっこう便利ですよ。スマホ(iPhone)と連動して、面白いことがいろいろできます。
 まず便利なのは、iPhoneの電話やメール、LINEなどの着信を腕に振動で伝えてくれることです。そして小さな画面にちゃんと発信者の名前やメッセージの冒頭が表示されますので、iPhoneを開くべきかどうかそこで判断できます。無駄な動きがだいぶ減りましたね。
 それからいわゆるスポーツウォッチ的な使い方。脈拍や血圧、歩数などを計測できます。それはアプリと連携して記録されます。睡眠の記録も面白いですね。もちろん目覚まし機能などもあります。
 iPhoneとの接続もアプリから簡単にできました。充電はベルトをはずすとUSB端子が出てくるので、それを充電器に刺すだけ。ただ、この製品はベルトをはずすのに力とコツが必要です。ちょっとキツすぎるかな。まあ、防水機能のためにはいたしかたないか。
 中国製のこういうタイプが無数に売られています。基本的な機能は一緒ですので安いのを探して購入するといいでしょう。
 あとはバッテリーを含めてどの程度持つのかということでしょう。それにしても最近、ウチには中国製の電気製品が急速に増殖しつつあります。日本も頑張らなきゃ。いや、もういいのか。おまかせで。

Amazon スマートウォッチ

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2019.03.08

追悼 ザ・デストロイヤーさん

 和の偉人の訃報が続きます。力道山、ジャイアント馬場、アントニオ猪木と戦い、そして、大の親日家でテレビでも大人気だった、ザ・デストロイヤーさんが亡くなりました。

 試合を振り返るのもいいですが、私はこのシーンが印象に残っています。東日本大震災の直後に行われた復興プロレスでのデストロイヤーさんの勇姿です。

 デストロイヤーという名前とは正反対に、破壊されてしまった日本を立て直すために笑顔を振りまいてくれました。この26人バトルロイヤルという祝祭的空間も含め、プロレスのパラドックスというか、言語や形式を超えた奥深さを不思議と感じたシーンでありました。
 ご冥福をお祈りいたします。
 

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2019.03.07

追悼 森山加代子さん

 和の名歌手がまた一人旅立たれました。
 昭和は遠くなりにけり。当たり前ですよね。もうすぐ昭和は二時代前になってしまうわけですから。昭和時代の私からすると明治時代なんですからね。
 森山加代子さんと言えば「白い蝶のサンバ」が有名ですが、コミカルな楽曲でも人気を博しました。

 デビュー曲はミーナのカバーで「月影のナポリ」。マネージャーさんとご結婚されてからもライブは続けており、数年前までテレビでもこのデビュー曲を歌っておられました。

 ご冥福をお祈りします。

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2019.03.06

細野晴臣 『HOCHONO HOUSE』

Th_71qgmxyl0ql_ss500_ うコメントのしようがないほど感動してしまいました。
 いろいろ語りたいけれど…そう、1曲ずつ語りたいけれど…語るとなんかもったいないというか、そういう私の言語のレベルに引き下げてしまうのは申し訳ないというか、恐れ多いというか。
 そう、私がいろいろ語るまでもありませんね。細野さんご自身の興味深いお話をぜひお読みください。
 

細野晴臣が語る、『HOSONO HOUSE』リメイクとサウンドの大変革「まだまだすごい音がある」

細野晴臣が語る、『HOCHONO HOUSE』完成後の新モード「音楽の中身が問われるようになる」

 ただ一言、語らせていただくなら、まず私のような凡人が考える、デジタルとアナログとか、機械と人間とか、そういう対立軸なんて、もともと細野さんにはないわけですよ。そんな次元でとらえていない。
 そう、だからYMOがああなんですよ。やすやすと軽々とそんなくだらない対立軸を越えている。乗り越えるんじゃなくて飛び越えている。
 あっ、それでもこれだけは言わせてください(笑)。
「福は内 鬼は外」で細野さんは「鬼も内」と歌詞を変えています。そう、「鬼も内」といえば、出口王仁三郎ですよね。影響があったというより、そういう次元、境地なのでしょう。

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2019.03.05

祝! 磯崎新 プリツカー賞受賞

Th__20190310_133638 日、ある建築家の方と磯崎新さんのお話をしたばかりでした。ようやっと受賞されたという感じですね。遅すぎた気もしますが、受賞しないのではなどと心配していた矢先だったので安心しました。
 その建築家の方は磯崎さんのアトリエで働いていたことがあった方です。磯崎さんのすごさをよくご存知の方です。建築がアートであり、かつアートを超えていくために、ある種反抗的な姿勢も見せていた磯崎さん。師匠である丹下健三に楯突いたこともあったとか。
 私は磯崎作品が特別に好きというわけではありませんが、一つ印象に残っているものがあります。若い時に連れて行かれたゴルフ場のクラブハウスです。山梨県内にある貴重な磯崎作品。
 レイク相模カントリークラブのクラブハウスです。山梨県の秘境とも言われる長寿村棡原に突如現れる未来的な意匠。けっこう衝撃的ですよ。
 彼らしいと言えるのか、曲線と直線を調和させ、そこに光の演出をある意味過剰に取り入れています。山の自然を切り開いて作る人工的自然としてのゴルフコースは、たいていの場合、ある種の違和感を生むのですが、ここの人工はこのクラブハウスのために不思議と自然よりに位置させられています。実に面白い感じがしたことを覚えています。
 その後、ゴルフはしなくなってしまったのですが、久しぶりに秘境探訪とともに訪れてみたいと思います。
 あらためまして、磯崎新さん、プリツカー賞受賞おめでとうございます。

当コースクラブハウス設計した建築家磯崎新氏がプリツカー賞-を受賞されました(レイク相模カントリークラブ公式)

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2019.03.04

ポインター号(地球防衛軍)

Th_2019030400268697toyo0002view 日はもう3月10日です。忙しくて全然更新できませんでした。少々疲れていますが、よく寝ているので元気です。
 さて、ようやく時間ができましたので、一気に一週間分記事を書きます。よって手抜きになります(笑)。短めにどんどんいきましょう。ネタはいろいろありますので。
 3月4日づけの記事は、何にしましょうか。月曜日ですね。あっそうそう、この日はこんな記事を読んで感激しましたっけ。

ウルトラセブン「ポインター号」造った男の情熱

Th_5ca2fe4ds ポインター号。私もめっちゃ好きです。ウルトラセブンのキャラクターデザインは全般的に本当に素晴らしいですよね。中でもこのポインター号のかっこよさは尋常ではありません。
 私、ポインター号を2回この目で見たことがあります。たぶん、1回目は撮影用の車体だったと思います。いつだったか正確な記憶はありませんが、1970年台はじめ、小学校低学年の時かなあ、近所の二子玉川園に父親と一緒に自転車で行って、間近で見た記憶があります。砧も近いし、二子玉川園ではよく怪獣大集合みたいなイベントをやっていました。
 そして大学生の時ですから、1985年くらいでしょうか、山梨県内おそらく上野原あたりの国道20号線を東京に向かって走行中、レプリカとすれ違ってびっくりした記憶があります。まあびっくりしました。
Th_img_3620 それにしても、上掲記事の方、すごいですねえ。執念というか愛情というか。私もお金と時間と家族の理解があれば挑戦してみたい…いやいや、それらがそろってもやっぱり無理だな。本当に素晴らしいと思います。尊敬します。
 私ができるのは、こんな感じでウルトラ警備隊のマークを車に地味に貼ることくらいです(笑)。

ウルトラセブン放送開始から51年!ポインター号(TDF PO-1型)はいつの時代も未来を感じさせるメカだ

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2019.03.03

YMO 『東風』(4th August, 1979. Live at The Greek Theatre in L.A.)

 女が春休みで帰省しており、一日中ベースを弾いております。高校時代はよく分かっていなかったスタンダード・ジャズのすごさに急に気づいたようで、チャールス・ミンガスからジャコ・パストリアスまで、やたらとコピーをしております。
 その合間には、日本の歌謡曲、特に演歌のベースの練習もしており、それはそれでスーパーかっこいいことを改めて知ったようで、昭和の父親としては「どうだ!」といい気分になっております。
 たしかに自分も大学1年から2年にかけて、音楽的に急に「深み」がわかるようになったかもしれない。そういう時期なんですね。次元上昇。
 さて、そんな娘に刺激されてか、今日は私も懐かしいけれどもまだまだ学ぶべき音楽というものをたくさん聴きました。そのうちの一つ、娘も興味津々だったのがYMO。昨年40周年ですが、まだまだ全然新しい。それこそこの歳になって、音楽経験をかなり積んだからこそわかるその「深み」。
 なんだかんだ、彼らは当時30歳前後だったんですよね。すごいわ。
 さて、今日特に感動したのが、上の演奏。これって、12年前にこちらで紹介したやつですよね。ウチのビデオよりずっと鮮明ですし音もいい。
 感想としては12年前と大きく変わるわけではありませんが、違った感覚で彼らを見るとすれば、やはり、この、まさにこのリアルタイムで彼らは仲小路彰の「未来学原論」に出会っているんですね。
 ちなみに昨年末来日した際に、ある知り合いを通じて、坂本龍一さんに仲小路彰のことを覚えているか聞いてもらいました。
 「結局、御本人には会うことはできなかったけれども、未来学原論は何度も読んだ」
 とのことでした。やっぱり。
 私もまさかこういう形でYMOに裏側から近づくことになろうとは、夢にも思いませんでした。
 たしかにYMOの音楽は、21世紀的でありながら全近代的(東洋的)、デジタルなようでめちゃくちゃアナログという、まさに未来学原論の根本部分を高次元で表現してくれているような気がします。
 霊界物語に対する耀わんのように、未来学原論という「コト」の世界を音楽(もののね)という「モノ」で表現したものなのかもしれませんね。

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未来学原論(国書刊行会)

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2019.03.02

『南朝の雲烟遥かなり』 山地悠一郎 (歴研)

Th_41untyrjiul_sx338_bo1204203200_ 日は鎌倉からお客様がいらっしゃいまして、9時間ずっとおしゃべりしていました。ノンストップで大盛り上がり。全くの初対面だったのですが、同じ波動の中で生きている者どうし、本当に話が尽きず、続きはまた次回ということになりました。
 壮大なスケールの嘘のような本当の物語の入り口は「宮下文書」でした。そこから日本を動かす、あるいは世界を動かすような話になっていきました。そしてそれぞれのストーリーの背後には必ず「南北朝」の話がありました。
 ここ富士北麓は南朝、後南朝の伝説が色濃く残っています。厳しい自然環境の、いわゆる田舎、寒村によくある落人伝説、そして貴種流離譚とも言えますが、どうもその過去、現在、未来への影響力を考えると、そういうスケールでは計れない、非常に奥深い霊的世界があるように感じます。
 今日いらしたご夫婦は鎌倉在住ということですので、旧鎌倉街道や裏鎌倉街道を通じて、ここ富士北麓とつながっている(いた)とも言えますね。
 この本にも、例の護良親王と南の方(雛鶴姫)の話が出てきます。今日も石舩神社の御首級の話をしました。そのあたりのことに、おそらく日本で最も詳しいのが、この本の筆者山地悠一郎さんでしょう。
 山地さんの南朝研究は、ある意味当然のごとく明治以降の南朝史観や皇国史観、そして戦後の熊沢天皇にまで及んでいます。そう、そうした近現代にまで暗い影を落とすことになった南朝、後南朝の「怨念」は、実は今もまさに生き続けています。
 その一つの決算、清算がこの5月1日に行われるわけですね。700年前の後醍醐天皇御即位から始まったとも言える南北朝時代は、はたしてようやく終焉を迎えるのでしょうか。
 今日はお客様と、出口王仁三郎や仲小路彰の話もたっぷりしましたが、彼らもまた南北朝両統に深く関わった人物です。そういえば二・二六事件の話もたくさんしました。そこももちろん関わっています。
 後醍醐天皇の即位が旧暦2月26日、退位が旧暦8月15日というのは、実に象徴的であります。
 ちなみに山地悠一郎さんの息子さんは、あの個性派俳優の六角精児さんです。すごい。

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2019.03.01

一日一食もうすぐ丸15年

Th_2019022800000086dal0006view 日のネットニュースに内村航平もはや仙人?修行僧?1日1食「1000キロちょっと」カロリーの食生活明かすという記事がありました。
 私も今年の春で一日一食生活丸15年となります。有名なアスリートと同じ食事パターン(夕食のみ)というは、ちょっとうれしいですし、自信にもなります。
 実際、一食にしてからというもの、病気知らず。それどころか、いろいろなことが冴えまして、特に直観力のポテンシャル向上はすさまじく、おかげで無駄な時間が大いに減りました。人とのご縁もそうです。タイミングも含めて全く無駄がない。
 これぞ「ハングリー精神」でしょうか。貧すれば鈍すると言いますが、現代においては、富すれば鈍して、貧すると鋭するのかもしれません。
 だいぶ前に内村航平は宇宙人か!?という記事を書きました。最近、すっかり宇宙人という称号が一般化したワタクシでありますが、やはり宇宙人(未来人)は摂取カロリーが少ないというのが特徴のようですね。
 違う言い方をすれば、摂取カロリーを減らせば、だれでも宇宙人(未来人)なれる、すなわち人生を大きく未来的に変えることができるということのようです。皆さんもやってみてください。
 ちなみに内村さんは「僕のやり方はまねしてほしくはないんですが…」と言っているそうです。

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