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2019.02.06

ちあきなおみ 『かもめの街』

 たまた急に忙しくなりましたぞ。こういう時こそ頑張ろう。
 ということで、今日も古い名曲、名唱を一つ。美空ひばりと同レベルの数少ない天才歌手、ちあきなおみ。最近ますますその魅力がわかるようになってきました。
 小学生の時、学級の何かイベントで、ふざけて「喝采」を歌った(演じた)、あの頃には全くわからなかった世界。うん、年取るのもいいものですね。
 しっかし、この曲、本当にすごい曲ですね。まずは曲。杉本眞人さん、こちらも天才だ。
 このレチタティーヴォとアリアの交錯する、つまり語りと歌いとの連続的な変化。楽譜にしたんでしょうかね。てか、ちあき哲也さんの歌詞もすごいなあ。
 編曲的に言うとですね、サビの「かもめよ〜」のところで、オブリガート・ギターが上昇音階を奏でるじゃないですか。それが歌の旋律とぶつかって、まるで波が消波ブロックに砕け散るような感覚を覚えます。ゾクッとしますよ。
 もう、ちあきなおみさんの歌唱については、私がどうこう言う世界ではありません。歌と一体化している、歌になりきっている。こういう人はそうそういません。ひばりさんもそうですが、もう「うまい」とかいう次元ではありませんね。
 この前、珍しく次女がカミさんを誘ってカラオケに行きました。たまたまカミさんがこの曲を歌ったそうで、それを聴いた娘が「これいい曲だね」と言ったとか。大人だな!高校1年生のくせに。あっ、日常的に能の「謡」と格闘しているから、この世界がわかるのでしょうね。
 ちなみにカミさんはこの曲の終わり方が大好きだそうです。なるほど、もったいぶらず潔い終わり方かも。そういうことかな?

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