オックスフォード白熱教室「シンメトリーのモンスターを追え」
マーカス・デュ・ソートイの数学講義2回目。シンメトリー(対称性)の面白さ。
特にバッハと徒然草の話は面白いですね。私たちがシンメトリーに気づくのは、たしかにそれが崩れた時です。私たちの日常は、数学的、あるいは図形的なシンメトリーだけでなく、社会的、心理的なシンメトリーの中で生活しています。
いわゆる日常生活というのは、ほとんどシンメトリーに進行していきます。時間というか時間割、時刻表によって進行しているというのが一番わかりやすい例でしょう。
それが崩れる時、すなわち自然災害などによってそれが崩れた時に、たしかに日常=シンメトリーのありがたさが再認識されたりする。よくありますよね。
およそ秩序と言われるものは、全てシンメトリーなのです。ワタクシの言語で表現するなら、シンメトリーは「コト」、アシンメトリーは「モノ」ということですね。神はコト(みこと)、人間はモノ(者)です。
私の数学への憧れ、音楽への憧れというのは、まさにモノがコトを憧れるということなのです。
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