ジャイアント馬場没20年追善興行
本日2月19日は「プロレスの日」。1954年、力道山とシャープ兄弟が蔵前国技館だ戦った日です。
そんな記念すべき日に、両国国技館で素晴らしい興行が行われました。ジャイアント馬場没20年追善興行です。
団体を超え、新旧大物レスラーが一同に集い、多くのプロレスファンとともにジャイアント馬場さんの偉大さを共有した日となりました。
平日ということもあって、私は行くことができませんでしたが、もう参加選手の名前を見るだけでも、ワクワクしドキドキし、本当にプロレスファンでよかった、ジャイアント馬場ファンでよかったと思いました。
それぞれの入場曲がかかっただけでも、もう大興奮でしたでしょう。プロレスがこうして世代、時代を超え、20代から70代までが同じリングで戦える芸術であるということが、これほどまでに見事に表現された興行があったでしょうか。まさにアート。スポーツのくくりにはとても収まりませんね。
もう理屈はどうでもいい。物語がこうして紡がれていくことに感動を覚えます。勝ち負け、強い弱いなどという、ある意味この世を支配している二元論的な価値観を、いとも簡単にふっ飛ばしてしまうのが、このプロレスの魅力であります。それはどちらかというと音楽に近い。
そう考えますと、ますますジャイアント馬場さんのレスラー人生は奥深いものだったと再認識されます。今日会場にかけつけてくれた永遠のライバルであるアントニオ猪木さんも、あらためて馬場さんの奥深さを痛感したことでしょう。
あの昭和の時代を超え、総合格闘技に押されたあの時代を超え、今、世界で高く評価されている日本の最前線のプロレスは、やはり馬場・猪木がその基礎を作り上げたと言えるでしょう。そして、今や、大人気の新日本も、どちらかといえば馬場さん寄りのプロレスをやっている。そこが面白いところだと思います。
明るく・楽しく・激しく。殺伐とした世界観ではなく、どこか調和した美しさのあるプロレス。日本の神話の世界でいえば、荒魂と和魂がせめぎ合った結果、和魂が荒魂を包み込み、より高次な和魂になったという感じです。
これからも私はずっとプロレスファンであり続けます。馬場さん、そしてたくさんのレスラーの皆さん、本当にありがとう。
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