竹内まりや 『家に帰ろう (マイ・スイート・ホーム)』
今日も懐かしい名曲を1曲紹介しましょう。これもアルファレコードつながりですね。
山下達郎さんと竹内まりやさんのレーベル、ムーン・レコードの前身は、アルファレコードから1982年に派生したアルファ・ムーンです。
私、今まであんまり竹内まりやさんを聴いてきませんでした。いや、別に嫌いとかではなく、どちらかというと好きなんですが、正直に言いますと、山下達郎さんのコーラスが出てくるとですね、まりやさんのバックいっぱいに「山下達郎合唱団」の姿が見えてしまい(笑)、なんとも言えない不思議な(?)感覚に陥ってしまっていたのです。
最近ようやくそれを克服しまして(笑)、けっこうヘビーローテーションしております。
いろいろ名曲はあるわけですが、今日はこの曲。バブル崩壊のど真ん中に発表された「家(うち)に帰ろう」。
この頃、私はテレビもあまり見ていませんでしたし、邦楽もほとんど聴いていなかったので、この曲ももちろん耳にしたことは何度もありながら、意識的にその音楽性や歌詞の世界を味わってきませんでした。
今、こうしてあらためて聴いてみますと、たしかにいい曲ですね。バブルで浮かれて外で遊んでいた人たちが、「家」に帰ろうかと思い始めた時代ですよね。忘れかけていた「家」、家族や友人、恋人との関係を思い出していた。
歌の入りがサブドミナントというのが、すでに懐かしさを催しますね。Dメジャーの曲なのにGから始まる。これでFメジャーだったら完璧だったわけですが、まだバブルの明るさが残っているのでD…かな。
しかし、サビはマイナー・コードの連続で、いわば祭りのあと的な落ち着いた感じがあります。たまたまかもしれませんが、なんか時代を象徴しているようで、平成も終わろうとしている今聴くと、なんとも感慨深いものがありますね。
ちなみに上のフルコーラスMVは、「第35回日本レコード大賞」のために制作されたものだそうです。この曲を含むアルバム『Quiet Life』が、1993年度のアルバム賞を受賞したんですね。
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