香道を初体験
今日は千葉と東京で、人生初の体験をしました。千葉で体験したのは「香道」。
いやあ、面白いですねえ。全く当たりませんでしたよ(笑)。
正直、嗅覚には自信があったんですけどね。主人もおっしゃっていたように、とにかく理屈で考えたらもう駄目ですね。昨日までの話じゃないけれども、やはり言語(知性)よりも感性の方が高次元というか、間違いなく集合の規模が大きい。モノがコトを包括している。
やはり記憶しようとすると、つい言語が発動してしまうんですね。それが結局じゃまになる。「これが来たらこれ」みたいな「1対1対応」こそ、言語の本質ですよね。それで対応しようとしてしまう。学校のテスト対策みたいに。学校教育の弊害ですな。
今日いきなり挑戦したのは「組香」でしたが、面白いのは、言語を超えているはずなのに、「言葉遊び」は豊富にあるんですよね。組み合わせの名前がしゃれてるじゃないですか。比喩というか、いや、もっと高次元だな。言葉の意味を一度わざと壊すというか。
やはり禅的だなとも思いました。だいたい「香りを聞く」というのが、観音みたいに言語的矛盾を含んでいる。しかしそこに本質が見え隠れする。感じられる。
コトに支配されているこの現代社会に、忽然とあらわれた「モノ」世界。なんとも新鮮でしたし、ある種の不安というか、非日常的なドキドキもあって、なんとも貴重な体験でありました。
専門家の皆さんの作法の美しさにも、不思議なドキドキを感じましたね。なんとも贅沢な時空間でありました。
終了後、東京では正反対のコトの権化のような世界を初体験。とはいえ、やっぱりその向こう側にはモノ世界がありました。面白いですね。
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コメント
私も昔やったことがありましたが、上達しませんでした。
ただ、これはやくざ映画で出てきた「手本引き」の元ではないかと思いました。
何しろ、賭け事としての香争いは室町時代からあって禁止令が出ていたというのですから凄いですね。
投稿: さすらい日乗 | 2019.03.02 08:37