阪神淡路大震災とオウム事件
昨日、一昨日のオウム事件を起こした一つの原因が阪神淡路大震災にあることはあまり指摘されていません。
国家転覆を狙うタイミングという意味もありますし、富士と鳴門の仕組という意味合いもあります。富士と鳴門の仕組と王仁三郎の予言についてはこちらに書きました。
麻原らが教団への圧力が高まることを、大本事件と重ねていた部分があるのはたしかです。私も彼らがそう考えていた証拠の資料を持っています。国家による弾圧が結果として国家の滅亡を生むという論理ですね。
それは言うまでもなく大本事件の読み間違いです。たしかに世界史上最大とも言える宗教弾圧事件である第二次大本事件の翌年、二・二六事件が起き日本が戦争へと向かっていった、そしてのちに日本が焼け野原になったのは事実です。
しかし、大本はオウムとは大違いです。神道と仏教の違いはもちろんですが、大本は徹底的な平和主義でしたし、もちろん事件を自ら起こしたりはしませんでした(一部の信者は過激でしたし、多くの軍人が入信していたのは事実ですが、それは本質ではありません)。なにより教祖の霊的な格が違いすぎます。
どちらかというと、大本事件の頃は、国家こそが異常なカルト教団のようになっていたわけで、結果としてそれが崩壊するのは歴史的意味合いからして悪いことではありませんでした。
そして、大本事件を発端とするカルト日本の崩壊から50年目の年に、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件が起きたのは偶然ではありません。政治的にも55年体制が崩れたタイミングでした。ちなみに東日本大震災も非自民政権の時に起きましたね。そのあたりのことも何度か書いてきましたので、ここでは繰り返しません。
大本事件がその後の日本の雛型になったように、平成の富士と鳴門の仕組も未来の歴史の雛型になっているものと思われます。あれから24年。干支が2周しました。今年は大きな変革の年になりそうです。
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