素数ものさし
昨日の続き。少し前に評判になった「素数ものさし」を遅ればせながら入手しました。
ご存知のとおり、目盛りが素数だけという大変不便なものです(笑)。しかし、工夫次第(足し算引き算)で実は素数以外の長さも測れるというスグレモノ(?)。
京都大学の川上浩司教授が代表を務める「不便益システム研究所」が開発したモノです。
今、モノという言葉を2回使いましたが、この「不便」はワタクシのモノ・コト論でいうところの「モノ」に当たりますね。不随意、不如意、他者性です。反対に近代社会が目指してきたのが「便利」。すなわち随意、合理性である「コト」。
私も「コトよりモノ」と主張してきましたが、川上先生も「便利より不便」の方が「益」があると言っているわけですね。
コトはどんどん収斂、画一化してゆき、モノはどんどん拡散、多様化していきます。どちらが豊かなのかという根本的な問いですよね。
私は行き過ぎた「コト」はよくないと思うのです。もちろん「モノ」も自然のままではダメな場合もある。すなわちバランスなんですね。人間というか生命全体にとって、どういうバランスがいいのかを模索する時代になってきていると思います。
ところで、この素数ものさし、定価は577円ということで、ちゃんと素数になっているんですが、Amazonでは私が注文した時には1,399円。だいぶ高めですけれど素数だったので、まあいいかと思ってカートに入れました。すると送料が257円かかるとのこと。おっこれも素数だ!
しかしその合計が1,656円で、これは偶数ですから言うまでもなく合成数。なんだか残念だなあと思ったらポイントが779円分あった。これは素数のようですが19で割れます。で、ポイントを引いた877円は素数でしたので、気持ちよくポチッとしました(笑)。
どうでもいいけれども、それで気持ちよくなれるんでしたら、まさに不便益というか、モノ楽しさですよね(笑)。
あっ、ちなみに「ものさし」の「モノ」も他者、未知(未計測)のモノということです。
Amazon 素数ものさし
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