未だ木鶏たりえず
今日は雑誌「剣道日本」の「平常心」特集を読みまして、そののち録画してあった警察剣道大会の団体戦を、剣道部に所属している下の娘と観戦しました。
いやはやすごかった。特に大阪府警と神奈川県警の決勝戦は見応えありましたなあ。娘がさかんに「怖い」と言っていましたが、まさに殺気あふれる戦いでありました。
警察剣道大会は二十代から三十代という元気バリバリの世代の大会ですから、七段、八段の世界とはまた違う魅力がありますよね。特に警察剣道は足掛けありですから、なんか違う格闘技を見ているようでした。
さて、剣道日本の「平常心」特集に「未だ木鶏たりえず」の話がありました。ご存知のとおり、木鶏とは木で作った鶏で、何事にも動じない様子を表す比喩です。荘子に見える故事ですね。
双葉山が連勝を69で止められた時、心の師匠安岡正篤に「ワレイマダモッケイタリエズ」と電報を打ったエピソードは有名です。心が動いてしまったと。
最近では、その双葉山の話を知っていたであろう白鵬が自らの連勝が63で止まった時、「未だ木鶏たりえずだな」と語りました。この時、白鵬は稀勢の里と肌が合った瞬間、「勝った」と思ってしまったのだそうです。
この前、大坂なおみさんが同じことを言っていましたね。第2セット、圧倒的なマッチポイントで「勝つ前に勝ったと思ってしまった」と。
双葉山、白鵬、大坂なおみという、その世界を極めた地球一の人たちでさえ、まだまだ「木鶏」の境地には至れない。特にピンチではなくチャンスの時の心の揺れというのは強敵なんですね。
まあ、基本努力をしない私にはそんな体験ありませんが。ピンチにはまあまあ強いんですけど(苦笑)。
木鶏…深い世界ですね。
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