教師への夢をあきらめた学生たち…
現役教育大生のリアル 競争倍率低下時代における教育の危機
昨日の大学の先生との話の中にも、こういう話題が出てきました。その先生は教師教育学を専門に研究されている方です。
そう、日本には「教師教育」が足りないんですよ。現場を知らない大学教員が教員を育てる。さらに現場を知らない官僚が教育行政の舵取りをしている。ヨーロッパ、特に北欧の現状を教えていただき、ますますそういう日本の状況に危機感を抱きました。
ちなみに私はバリバリの現役教員ですが、学校の先生業は決して大変だと思っていません。逆に他の職種に比べると甘い部分が多いと思い続けてきましたので、教職がブラックだなんて全く思いません(異常なのでしょうか)。
もちろん、ウチは私学ですし、私学の中でもウチの学校はいい環境なのでしょうね。それはありがたく思っています。
ですから、正直内田さんの本をいろいろ読んだりして驚きました。みんなそんなにイヤイヤ先生をやってるんだと。先ほど書いたように、私にとっては全然ブラックではなく(労務形態に限らず総体としてですよ)、逆に楽しいこと、嬉しいこと、感動することに溢れている、ほかにない恵まれた仕事だと思っていたので。
おっと、自分語りはいいとして、今回の記事はこちらです。
教師への夢をあきらめた学生たち 現役教育大生のリアル 競争倍率低下時代における教育の危機
うん、たしかに異常なのかもしれない。教員の世界は。そして、それを変えるには行政、大学を変えなければならない。それはたしかにそうでしょう。
しかし、なんていうかなあ、こういう発信ばかりあると、ますます教員志望の学生が減っちゃいますよね。大変だけれど充実感に満ちた仕事という側面をもっと知ってもらいたい。
ウチの学校は特別なのかなあ。公立さんなんかはたしかにより管理するされる体制が強化されているようですね。
それから、昔、こういう記事を書きました。この考えは今でも変わっていません!
ブラックコーヒーを選べない珈琲店がはたして正しいのか。それをあえて世間に問いたいと思います。
さて、この記事の元になった動画があります。こちらのほうがよりリアルにブラック嫌いなマイルド派の皆さんの言葉を聴くことができます。もちろん、私はこの方々の意見も肯定しますよ。ぜひ対話してみたいと思います。
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