SONGS 『hideが遺(のこ)したもの』
昨日録画したのものを今日観ました。
う〜ん、なんだかこの歳になって妙に感動してしまった。正直、若い頃、hideの楽曲やギタープレイに、特別な魅力を感じなかったのですが、今頃になって何か共鳴するものがあることを感じます。
今回のSONGSのゲストが、たまたま私の大好きな3人だったからかもしれません。吉井和哉、生駒里奈、MIYAVI。
吉井くんも、いかにも大人になった吉井くんから見た若きhideの魅力を語ってくれたし、生駒ちゃんはhideを直接知らない世代として、そしてMIYAVIくんはある意味直接hideの魂を継ぐ者として、その魅力というかカリスマ性を語ってくれました。
私、生のhideを観て聴いたことは一度だけ。まだ彼らが無印Xだった時、あれは1992年の1月、東京ドーム3daysの中日だったかなあ。業界の知り合いからチケットを譲ってもらい、なにげなく行ったコンサート。正直、音響もよくなく、また周囲のファンたちの狂騒で、あまり音楽を楽しめなかった記憶しかありません。
しかし、今思えば、あのドームの異常な熱狂はすごかった。そのエネルギーの源の半分くらいはhideが作り出していたかもしれない。なぜなら、私の記憶に残っているのは、彼のかき鳴らすギターの音ばかりだから。
ちなみに彼は私と同い年です。昭和39年生まれ。早逝してしまった同世代。
彼が生きていたら…と考えるのは意味がないのかもしれませんが、今日番組を観て聴いていて、彼が非常に未来的な音楽をやっていたことがわかりました。時代がやっと追いついてきた。
それは彼の生き様、哲学においてもそうです。あの頃は理解できなかった彼の社会的行動の一つひとつが、今20年を経てようやく普通のことになってきているように思います。
さあ、21世紀のこれからの日本語のロックはどうなっていくのか、それを聴きたい衝動にかられました。私もあらためて彼の楽曲を聴き直してみようと思います。そこにきっとヒントがあることでしょう。
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