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2018.12.12

「災」

149d40 年の漢字は「災」。たしかに災害の多い年でした。平成は災害が多かったような気がしますが、実際には昭和も大正も明治も同等の災害はたくさん発生しています。
 平安時代の記録など見ると、もっともっと大変でしたよね。高温、台風、地震、大雨、大雪…ただ、たしかに大きなサイクルが連続して発生するサイクルに入っていることはたしかなようです。
 もちろん、これは宇宙レベルで見れば異常でもなんでもありません。災害というのもあくまで人間にとっての災害でしかありません。
 ところで、この「災」という漢字ですが、わかりやすくいうと、「川」と「火」が組み合わさった字です。上の三つの「く」は氾濫した川の様子を表しています。上の古字には、三つの「く」に横棒が入っていますよね。何か妨げるものがあって、流れが曲がってしまっているのです。
 もともとはそれだけの字だったようですが、その後、「火」が加えられ、水と火の異常事態を表すようになりました。
 陰陽五行説の「木・火・土・金・水」の中で、特に暴力性があると考えられていたのが「水」と「火」だったわけです。「水火(すいか)」という言葉もありますね。また、これはこじつけですが、「火水」で「かみ(神)」と読ませることもあります。
 そうした、人間にとっての「モノ(不随意)」をコントロールするのが「みコト(天皇)」の役割でもあります。来年に迫った譲位にもそのような意味があるのです。
 天災は忘れた頃にやってくる…不可避なモノだからこそ、常に意識(コト化)して小難を無難に、大難を小難にすることが重要なのでしょう。
 

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