富士山宝永の噴火から311年(宝永地震について)
Yahoo!ニュースにもありましたとおり、311年前の今日、富士山が大噴火しました。
それが最後の噴火ですから、富士山は300年以上噴火していないということになります。
我が家では大気中のラドン濃度を観測していまして、実はこの9月からつい最近まで、異常な数値が続いていました。
6年前に観測を始めてから、いちおう自分の中では、「50ベクレル毎立方メートル」を超えたら富士山の噴火の危険性があるので避難の準備をすると決めていました。
それが11月に52という最高値を記録したんですよね。これはヤバイということで、避難はしませんでしたが、他のデータをより注意深く見るようにし、また多少の防災グッズを揃えたりしておりました。
ところが、どうもこの高い数値は、富士山自身の活動というよりも、やや遠方の大地震の前兆ではないかと判断されるに至りまして、また別の観点での総合的観測を始めたところです。
とはいえ、ご存知のとおり、311年前の宝永噴火の際にも、大きな地震を伴っております。それを今日は復習してみようと思います。
富士山の宝永噴火の49日前、南海トラフ巨大地震が発生しています。いわゆる宝永地震です。マグニチュードは最大推定9.3。3.11を上回る規模であったと考えられます。震源は紀伊半島沖を中心とし、その範囲はかなり広かったと思われます。
震度6以上を記録したのは、東海、近畿、四国、九州にまで及び、内陸の山梨県も震度7に近い揺れを記録したものと思われます。
3.11の時もそうでしたが、火山の下に溜まっているマグマは、地震によって揺らされると、まるで炭酸飲料を振った時のように、多くのガスが発生して堆積が増えます。それによって、噴火が起きたり、別の地震を誘発したりします。
3.11の4日後に富士宮震源の地震がありました。同様に宝永地震の翌日、M7.0の宝永富士宮地震が発生しています。本震によって地盤が緩んだところも多かったため、静岡や山梨で大きな被害が出たようです。
そして、その48日後に宝永の大噴火が起きたのですが、噴火の2週間ほど前から、富士山麓では山鳴りや地響きが頻発するようになりました。これは噴火の前兆として貴重なデータです。今後予想される富士山の噴火の際にも、大きな地震や地響きが観測されることでしょう。
世間で叫ばれているとおり、そろそろ南海トラフ巨大地震が発生してもおかしくない時期を迎えています。ということは、それに伴って富士山の噴火も当然起きると考えておいた方が良い。
ちなみに、富士山の噴火が先で、のちに東海や東南海、南海地震が起きたケースもあるので、そちらのパターンも注意すべきでしょう。
いずれにせよ、富士山自身の動きをしっかり捉える、そこに生活している者としては、富士山としっかり対話するということが大切だと考えています。そして、何かあったら報告いたします。
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