駒場祭にて(運命のベース)
実際には24日の出来事ですが、3連休密度高くいろいろなことがあったので、この日の記事に書いておきます。
24日は東大の駒場祭に行ってきました。娘がいくつかのバンドでベースを弾くからです。
とは言っても、ウチの娘、東大生じゃありませんよ(笑)。東大の音楽サークルPOMPに入っているからです。
もともとPOMPに入れと言ったのは、実は父親であるワタクシであります。自分の夢を娘に押し付けた(笑)。
まあ、娘も大変楽しそうですし、ついでにライバル音楽サークルである「音感」にも誘われて、そちらでもステージに立っておりました。
それぞれなかなか良い演奏だったわけですが、ごく個人的に感慨深かったシーンがありました。
EGO-WRAPPINバンド。当初、娘は普通のエレキベースを演奏する予定でした。しかし、その練習音源を聞かせてもらって、あっこれは違うと思ったのです。これはアコースティックで弾かないと、エゴの雰囲気が出ないと。
そうだ!ウチにあるではないか。私の秘蔵の楽器が。そう、まさに秘蔵で、最近全然弾いてなかった。
これです。ヤイリのアコースティック・ベース・ギター。そう、この13年前の記事に書いてあるジャズ・トリオ、実はその後道の駅でライヴをやったんです。その時、なんとワタクシがEGO-WRAPPINのあの「色彩のブルース」を弾いたんですよ。
それをですね、まさか実の娘がこうしてこのベースで同じ曲を(私よりずっと上手に)演奏し、それを私が聴く日が来ようとは、まったく夢にも思いませんでした。
結果として、胴鳴りの豊かなまろやかな音色がぴったりで、いかにもEGO-WRAPPINらしい空気が出ていたと思います。
この写真は、18年前のものです。娘がこのベースを初めて弾いた日です。まったく面白いですね、運命というのは。考えてみると、このベース、吉祥寺で買ったんだよな。今、娘は吉祥寺に住んでいるわけで、このベースは二十数年ぶりに吉祥寺に帰ってきたとも言えます。
ベースを弾けなんて一度も言ったことありませんでしたが、いつのまにかプロのベーシストを目指すようになった娘。このベースはそんな運命を知っていたのかもしれません。
娘も私に似てかどうかわかりませんが、相対音感はまあまあよく(絶対音感はない)、フレットレスを上手に弾きこなしています。ちなみにあの絶対リズム感は母親譲りで、私はとてもかないません。いいとこ取りしやがったな(笑)。
というわけで、個人的になんとも感慨深いライブでありました。
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