『プロフェッショナル 仕事の流儀 ~歌舞伎俳優・市川海老蔵~』(NHK)
宿命を背負い、歌舞伎に生きる
昨日の「バロックの日本」にぴったり。11月4日(日)13時05分から再放送があるので紹介しておきます。
昨日の記事にも書きましたとおり、歌舞伎は最もバロック的な日本文化です。ある種の過剰さ、過激さ、大げささ、そして「型」とそれを崩す「荒らし」。
今、それを伝承し、そして時代に合わせてバージョンアップしようとしている市川海老蔵さんを追った番組。まさに伝承とバージョンアップの現場を見ることができた素晴らしい内容でした。
バロックということでいえば、この番組の中でも紹介されていた「源氏物語」で、海老蔵さんはカウンターテナー歌手と共演し、バロックの歌曲をバックに光君を演じています。それがなんともぴったりなんですよね。バロック貴族。このチャレンジも海老蔵さんのアイデアでしょうか。
歌舞伎とは対照的な能の世界でも、たとえば人間国宝野村四郎さんがバロックオペラにおいてオルフェオを演じたりしていますね。
ちなみに四郎先生は私の教え子および私の娘の師匠であり、その関係もあって、西洋古楽の音楽祭である都留音楽祭において、先生に舞ってもらったことがあります。その時、頑張って丁重なお願いのお手紙を書いたのですが、そこにも日本文化とバロックの関係を述べさせていただきました。
これはごく私的な話になってしまいますが、私がなんだかんだずっと続けてきたバロック音楽演奏と、そして日本文化への探求というのが、なんとなくですが統合されつつあるような気がしているのです。
そこにまた、実は海老蔵さんとの不思議なご縁(間接的ではありますが、かなり影響を与えていると思います)もありまして、ますますその意を強くしているところです。
この番組、未見の方は、ぜひとも再放送をご覧くださいませ。
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