『自衛隊戦力と交戦権を肯定せよ』 小山常実 (自由社ブックレット)
保守派を自称する方々の劣化が激しい。もちろん劣化左翼としてのリベラルもひどい状況で、今の日本は両翼とも腐ってしまい飛翔することができなくなっています。
なんて過激な言い方をすると、お前は何者だ!と言われますので、あらかじめことわっておきますが、私は「愛国左翼」です(笑)。
ま、それも半分冗談、半分本気。つまり両翼を止揚したところに私はいたいのです。出口王仁三郎や仲小路彰、頭山満などに学んでいる者としては当然です。彼らからするととっくに周回遅れですが、それでもジタバタしていきたい。
さて、劣化保守の中で、地味に燦然と?輝いているのが、これまた地元山梨の郡内地方で地味に輝いている大月短期大学の名誉教授手ある小山常実さん。ブレない筋金入りの保守派です。
この本も実に論理がすっきりしており、賛成するかどうか別として、大いに納得する内容となっています。
自民党の改憲案や安倍総理の自衛隊観でさえイマイチ、イマニ、イマサンなのだから、その他は推して知るべし…なんて言っている矢先に私の上空を自衛隊機が低空飛行していきました。
ここ富士山麓を低空で飛ぶのは自衛隊機か米軍機。高空には旅客機が飛びます。富士山があるおかげで、軍用機、民間機ともに特別待遇されています。日本の上空はアメリカのものですからね。
ちなみにこの本の目次を次のようになっています。面白そうでしょう。
第一章 自衛戦力と交戦権を持たない国
一 自衛隊員の捕虜資格
二 交戦権を持たない国の戦闘自体ーミニ国家にも勝てない
三 交戦権を持たない国の補給戦ー敗北は最初から決まっている
四 その他の交戦権否認の不都合
五 第九条第二項は属国化を招来した
第二章 自衛戦力と交戦権を肯定せよ
六 正しい第九条解釈をー自衛戦力と交戦権を肯定せよ
七 「日本国憲法」は憲法として無効である
八 「日本国憲法」改正では自衛戦力と交戦権は取り戻せない
九 「日本国憲法」に正しい名前を与えよう
この本こそ、左派やなんとなくリベラルの方々、そしてなんちゃって保守(&なっちゃんて保守?)の方々に読んでもらいたいですね。そして、まじめに反論、あるいは賛成するために真剣に勉強してほしいですね。
もちろん私もなんちゃって「愛国左翼」なので、もっと勉強が必要です。たしかに戦争が嫌いでもなんでも、学校で「戦時国際法」についてちゃんと教えられるようにならなくちゃなあ。現実を知った上で、未来のことを考えなければ。
それにしても、今日は上空がにぎやかだなあ。何かあったんでしょうか。
Amazon 自衛戦力と交戦権を肯定せよ
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