田中英道 『日本らしさの基礎を築いた聖徳太子(その2)』
田中先生は「和」を「やはらぎ」と訓んでいます。仲小路彰は「にぎ」と訓んでいます。どちらが正しいかは難しいところですが、少なくとも「ワ」と読んでいた可能性は低い。和語で訓読したはずです。
日本には文字がなかった。それは劣っていたという意味ではなく、逆に文字という情報次元を超えた高度な科学を持っていたというのにも納得します。
少し話がそれるようですが、最近音楽の世界がレコードやCDからダウンロードへ、そしてしまいにはストリームへと変化してきているじゃないですか。アナログにせよデジタルにせよ、そのデータを所有するというのは文字によって情報を記録して所有するのと同じことです。それがストリームになりつつある。
つまり所有しなくなったということです。そして、かつてのように情報というか音楽そのものが向こうからやってくるようになったということです。それはある意味古代の口承文化に戻るということです。私はそうとらえています。
近代西洋的価値観、すなわちワタクシの言うところの「コト」文明から、かつての日本がそうであったであろう「モノ」文明に再び戻りつつあるのではないでしょうか。そんな話も年末に出る某雑誌のインタビューで語っています。どうぞお楽しみに。
Amazon 聖徳太子 本当は何がすごいのか
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 『ウルトラ音楽術』 冬木透・青山通 (集英社インターナショナル新書)(2022.05.22)
- マカロニえんぴつ 『星が泳ぐ』(2022.05.17)
- THE BOOM 『島唄』(2022.05.16)
- 笑点神回…木久蔵さん司会回(2022.05.15)
- 『フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集』 ユアン・シェン(クラヴィコード)(2022.05.02)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- THE BOOM 『島唄』(2022.05.16)
- NHKスペシャル 『東京ブラックホールⅢ 1989-90魅惑と罪のバブルの宮殿』(2022.05.01)
- ひろゆき&成田悠輔(&パンダ)vs 泉健太 立憲民主党代表(2022.04.10)
- 菅義偉 前首相を正しく評価せよ!(2022.04.04)
- ゼレンスキー大統領の国会演説をキエフ市民はどう聴いたか(2022.03.26)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 『シン・ウルトラマン』 庵野秀明 脚本・樋口真嗣 監督作品(2022.05.19)
- みうらじゅん×山田五郎 『仏像トーク』(2022.05.18)
- マカロニえんぴつ 『星が泳ぐ』(2022.05.17)
- THE BOOM 『島唄』(2022.05.16)
- 笑点神回…木久蔵さん司会回(2022.05.15)
「文学・言語」カテゴリの記事
- みうらじゅん×山田五郎 『仏像トーク』(2022.05.18)
- マカロニえんぴつ 『星が泳ぐ』(2022.05.17)
- THE BOOM 『島唄』(2022.05.16)
- 『教祖・出口王仁三郎』 城山三郎(その10・完)(2022.05.12)
- 『教祖・出口王仁三郎』 城山三郎(その9)(2022.05.11)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- この世界を支配する“もつれ”(2022.05.23)
- 『ウルトラ音楽術』 冬木透・青山通 (集英社インターナショナル新書)(2022.05.22)
- みうらじゅん×山田五郎 『仏像トーク』(2022.05.18)
- マカロニえんぴつ 『星が泳ぐ』(2022.05.17)
- THE BOOM 『島唄』(2022.05.16)
「モノ・コト論」カテゴリの記事
- この世界を支配する“もつれ”(2022.05.23)
- 『都道府県別 にっぽんオニ図鑑』 山崎敬子(ぶん)・スズキテツコ(え) (じゃこめてい出版)(2022.04.24)
- 「むすび大学」に出演いたしました。(2022.04.11)
- 映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』 岩間玄監督作品(2022.02.15)
- HARUOMI HOSONO『SAYONARA AMERICA』佐渡岳利監督作品(2022.01.30)
コメント