『若者のすべて』 奥田民生×斉藤和義×山内総一郎
フジファブリック関係でご縁をいただいた知り合いの出身地である、新潟の片貝で、昨日今日と恒例の片貝まつりが行われました。
昨夜の奉納花火はBSフジで生中継されました。家族とそれを観たのですが、本当に感動いたしました。一発一発にドラマがある。それを皆が共有する。生と死が自然に交錯する。花火が命の輝きと儚さをを体現する。
まさにの世界そのものでした。
知り合いの弟さんの友人で、片貝に惚れ込み、片貝まつりのドキュメンタリー映画を撮影した若者が、昨年不慮の事故でなくなりました。その彼の魂の追善供養として、友人たちの手によってスターマインが打ち上げられました。
BSフジの番組では、彼らの花火の物語を取材し、短い映像作品に仕上げていたのですが、そこで使われた曲が、フジファブリックの「若者のすべて」でした。
「最後の花火」…たしかに片貝の花火にふさわしい曲でもあります。花火に寄せた若者たちの様々な思い…自らも「若者」のうちに命を天に捧げた志村正彦くんの作品が、誕生以来10年を経て、こうして多くの若者たちの心を表現し続けていることに感動せずにはいられません。
来年は志村くんが亡くなって10年という節目の年になります。早いものです。彼の残した名作の数々は、色褪せるどころか、さらに高く評価されていますね。
特にこの「若者のすべて」は、いろいろなアーティストにカバーされていますし、最近もLINEモバイルのCMで使われました。夏の終わりの風物詩のような存在ともいえますし、永遠の青春を象徴する曲ともいえます。
時代を超えて、多くの若者、そして昔若者だった人たちの共感を得ているのです。特に優れたアーティストたちからの支持は嬉しいですね。昔若者だった音楽家たち。
その中でも、この組み合わせはすごかった。ギター&ボーカル山内総一郎、ベース奥田民生、ドラムス斉藤和義。志村くんへの敬愛、楽曲への愛情に満ちた素晴らしい演奏でした。
おそらく、日本の夏に花火がある限り、この曲も歌い継がれていくことでしょう。あらためて地元の天才、志村正彦くんに感謝と尊敬の念を表したいと思います。
そして、来年はぜったい片貝まつり浅原神社秋季例大祭奉納大煙火に行くぞ!志村くんのために尺玉を上げたいと思います。
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