表現 Hyogen (バンド)
午前中は学校の「カルチャーフェスティバル」。文化系クラブの大掛かりな発表会。今年は初めてふじさんホール(市民会館大ホール)での公演でした。
個性的なクラブの多い本校。それぞれが素晴らしいレベルでのパフォーマンスをしてくれました。手前味噌になってしまいますが、すごい学校だと思いましたよ。
講評の中で話をさせていただきましたのは、「culture」の語源が「cultivate(耕す)」であること。自分や人の心を耕し、美しい花を咲かせ豊かな実を結ばせるのが「文化」であると。
というわけで、午前中は生徒たちのパフォーマンスに鑑賞し、また自分も演奏に加わって心を耕しましたが、夕方からは優れたプロミュージシャンの皆様に心を耕してもらいました。
学校の母体である月江寺に「表現」という素敵なバンドがいらっしゃりコンサートをしてくれたのです。
先代の住職の時代には盛んに「お寺コンサート」をやっていました(ちなみに30年前の第一回はワタクシが出演いたしました)。若い現住職もお寺は人が集まるべき場所というお考えをお持ちだったところ、仏縁あってか若い優秀なプロデューサーが現れ、「第1回月江寺音楽会」が実現する運びとなったのです。
結論から言いますと、音楽会は大成功、「表現」の音楽はとっても魅力的でした。
PAを使うとはいえ、基本はアコースティックな編成。彼らのオリジナル楽曲は、無国籍ノスタルジーとでもいうような、どこか懐かしい、つまりどこかで聞いたことがあるような、しかしとても新鮮なものでした。
正直好きなタイプの音楽です。コード進行の循環、リフレイン、代替コードによる変化、転調の妙、物語性の強い4分の3や8分の6拍子のリズム、押し付けがましくない透明な歌詞、メロディーラインは個性的ですが、絶妙なコーラスでそれが柔らかく処理されている。
即興性と論理性のバランスが素敵。こちらも感性と知性両方を同時に満たされました。皆さん、東京芸大の楽理の出身者なのかな。芸大楽理の友人は多数いますが、皆さんとってもいい音楽をされるんですよね。
つまり、楽器の演奏の技術に囚われないのです。もっと本質的なところで音楽を感じている。それが楽器専攻の皆さんとは一線を画するところ。
こういう音楽スタイル、演奏スタイル、興行スタイルで食っていける音楽界になるといいですね。私も退職後は旅芸人になることが決まっていますので、彼らとは仲良くしていきたいと思いました(笑)。
「表現」、おススメです!下のサイトの動画をご覧いただけるとよく分かると思いますよ。今日も子たちが楽しそうに踊っていました。
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