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2018.07.19

クローズアップ現代+ 『プロレス人気復活! “過去最高”の秘密』

 日のネタはなんと言ってもこれでしょう。NHKのクローズアップ現代+で新日本プロレスが取り上げられました。
 棚橋選手も出演し、なぜ今プロレスブームなのか、どうやって苦境を乗り越え、そして世界戦略に打って出るまでになったかを解説してくれました。
 いろいろと共感する部分がありましたね。今の新日本プロレスを、かつての新日とは違うと否定してしまうのは簡単ですし、そういう人もまだたくさんいますが、現実は現実です。当時と同じように、いやそれ以上に、プロレス的価値は高まり、人々を元気にしているのです。
 私もある時期、今風なプロレスに違和感を抱いていましたが、今では完全にそれを楽しめるようになりました。もちろんそれとともに、昔のプロレスをまた別の視点から楽しめるようになりました。一石二鳥ですね。
 番組中キーワードになっていた非日常と日常というのは、日本において古くから文化構造の基礎になってきました。ハレとケですね。
 いわば、昔の荒々しいプロレスは、まるでナマハゲか何かのように、日常の中に突如現れ去っていくマレビトのような存在でした。
 それが、今は非日常と日常、フィクションとリアル、ハレとケ、荒魂と和魂などが、決して対立するのではなく、絶妙に融和し、あるいは高め合う存在になっているわけです。
 それが現代の地球文化の行く先を占っているとも言えますし、私たち個人の人生のあり方をも象徴していると思うのです。
 また、番組でも多く語られた、折れない心、負けても立ち上がっていく姿というのは、プロレス業界そのものの姿でもあると同時に、普遍的に人生そのものなのです。あるいは日本のこれからの姿かもしれない。
 古くからのプロレスマニアとしては本当にうれしいですね、いろいろと。また家族で観戦に行きます。どの団体に行こうかなあ。

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