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2018.07.06

麻原彰晃ら7人死刑執行に思う‥

Th_2018070600000032mai0008view 撃的なニュースでした。当然いつかは死刑が執行されるとは思っていましたし、ある意味遅すぎるとも感じていましたが、実際それが執行されたとなると、なんともいえない不快な気持ちがわいてきました。そんな自分に正直動揺しています。
 私とオウムの関係について(なんて書くと誤解されそうですが)は、『革命か戦争か オウムはグローバル資本主義への警鐘だった』をお読みください。今でもある意味他人事とは思えません。ですから、動揺してしまったのでしょう。
 今日のほとんどの世論のように、客観的に感想を述べることができません。ましてや安倍政権の陰謀だとか、ありえません。そういう次元で皆さんよく語れますね。事件自体は他人事なのでしょう。
 先ほど紹介した野田さんの本の文脈から言えば、今回の処刑‥いや死刑執行で、グローバリズム資本主義の勝利が確定したのでしょうか‥。
 これではまるで大東亜戦争のようです。フラクタルな感じもします。もちろん、オウムと当時の日本、特に軍部を同一視するなど、トンデモも過ぎると言われて当然ですが。
 しかし、皮肉なことに、7人の同日死刑執行は、あの極東国際軍事裁判(東京裁判)による、A級、B級戦犯処刑以来。あの日は奇しくも、今上天皇(当時皇太子)の誕生日でした。来年譲位をし、平成という御代が終わる、その前に時代の暗部を清算したいという思いもあったことでしょう。いろいろ因縁を感じます(いつもの統合過剰ですが)。
 麻原彰晃というより、他の6人こそが自分と重なる部分があります。ノンポリオカルトの同世代であり、またここ富士山麓で活動をし、実際会ったことがある人もいる‥。
 テロを許されません。被害者の皆様のことを考えると、それこそ遅きに失した感もあります。しかし、なんなんでしょう、この妙な違和感は。世の中の感情の動きとは全く相容れない何かが、自分の中にある。恐怖ですらあります。
 言うまでもありませんが、オウム(AUM)とは「阿吽」のことです。すなわち、宇宙の始まりと終わり。麻原はそれを曲解しました。
 また、グローバリズムという言葉の発明者は仲小路彰です。彼が戦後すぐに発表したグローバリズムという概念は、まさに地球を球体としてとらえ、最終的にはコスミカリズムにまでつながる高次元なものです。それをヨーロッパ諸国は20世紀的な価値観で曲解してしまいました。
 そう考えますと、オウムもグローバリズム資本主義も、どちらも誤りであって、どちらが正しいとか勝つとか、本来はそういう話ではないことが分かります。
 21世紀、そして新しい御代に、私たち日本人は、本当のAUM、そしてGLOBALISMを模索しなければならない。まずは言語化され、概念化されてしまったからこそ厄介な、その誤ったオウムとグローバリズムを乗り越えねばならないのです。これは大変なことです。先入観から忌避するのではなく、その奥、そのはるか上空を見つめる作業をしていきたいと思います。
 今日はここまで。また続きを書きます。

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