5弦エレキ・ヴァイオリン作りました‥その2
さて、一日あいてしまいしたが、エレクトリック・ヴァイオリン改造のお話です。
ほとんどの方に関係ない世界ですよね。ヴァイオリン弾く人もそんなにいないし、ましてやエレキとなると数えるほどしかいない。さらに楽器をヘーキで改造する人もそんなにいません(笑)。
私は昔からそういうことをするのが大好きでして、おかげで家にはガラクタが大量に転がっています。
さて、私はヴァイオリン&ヴィオラ弾きとしては、また違った意味で変わり者でして、普段使っているモダン・ヴァイオリンもバロック・ヴィオラも5弦です。
それぞれについては、こちらとこちらに書きましたので興味のある方は御覧ください。
それらは最初から5弦のモデルであり、よって指板も広め、糸巻きも当然ペグの穴が5セット空いています。しかし、今回はもともと普通の4弦のボディーを使って無理やり5弦にするという荒業をやりました。
はたしてそんなことができるのか。それもなるべく作業を少なくしたい(めんどうくさい)。
ということで、初めての試みに挑戦しました。笑っていただいて構いません(笑)。なんと、5本目(C線)用のペグに関しては、あらたにあけなかったのです。
ではどうしかたというと、写真のとおりです。A線のペグ孔の向かって左側にC線のペグを無理やり差し込んだのです。
そうしますと、当然両方のペグが真ん中でごっつんこするわけですので、そこは思い切って両方の先っぽを削り取りました。弦をさす穴はもちろん残し、あと弦を巻き取る最低限の長さだけ残しでバッサリ。とはいえ、巻き取るスペースもかなり限られているので、弦もギリギリまで短くカットしました。
で、今回は指板も4弦用のままですので、5弦を等間隔に並べるには狭すぎます。そこで、C線は完全に補助的に使うものと考え、写真のようにG線とギリギリ干渉しあわないくらい近づけました。
これですと、普通の4弦部分に関しては、重音も含めてついもどおり演奏ができます。あくまで低音のG以下の音が必要な時だけにC線は使う。このC線とG線の間隔ですと、C線を押さえるということは、G線も同時に押さえるということになりますが、C線とG線で重音を弾くことはほとんどないので問題はありません。
エレキの場合は基本、胴鳴りというものはなく、弦の振動をそのまま増幅するので、リアル・ヴァイオリンではよくあるボディの小ささから来るC線のパワー不足は心配ありません。
どうでしょうね。こんな改造した人、あんまりいないんじゃないでしょうか。いや世界にはいるかな。
ちなみに高校の時には、12弦ギターに憧れて、E線を2本並べて張ったこともありました。その時はペグも共用して、片方にアジャスターをつけてチューニングしました。微妙にずらすと、いわゆるコーラス効果が出て、面白い音になりましたっけ。今回もそれをやってみようかな。
ちなみに今回の増弦法ですと、理論的にはあと3本弦を増やして8弦にすることができますね。まあ実用性は全くありませんが(笑)。
というわけで、この改造エレキ・ヴァイオリン、15日に富士河口湖町のイベントにてデビューいたします。
あとピックアップと小型スピーカーについては、後日紹介します。
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