音楽は未来からやってくる…マタイ受難曲序曲を「観る」
最近、「時間」のことばかり考えています。
いろいろなところで「時間は未来から過去へと流れている」という話をさせていただいているのですが、実はその先がありまして、その「先」については、この前こちらに少し書きました。
またまた宇宙から目線で申し訳ないのですが、地球人が正しい(楽しい)生き方をするには、二つの壁を乗り越えなければなりません。
まず、「時間は過去から未来へと流れている」という近代的常識(誤謬)から逃れることです。つまり、「未来から過去」感覚に戻れということです。
そして、その先が、「時間こそが存在である」という、いわば道元やハイデガーが到達しようとした真理を体感することです。違う言い方をしますと、「時間は認識(存在)の手段である」ということを悟るということ。あるいはこの瞬間、刹那に過去、現在、未来すべての時が重層的に同時に存在していることを知るということです。
まずは、第一のステップ、すなわち時間の流れを「過去→未来」ではなく「未来→過去」と修正しなければ、その先、第二ステップには行けません。
第一ステップについて考える時に、大きなヒントとなるのは「音楽」です。そう、音楽は未来からやってくるのです。
それをイメージするのに最適なのが、以前紹介した「MidiTrail」というソフト(アプリ)です。
実は最近、毎日のようにいろいろてバッハのマタイ受難曲を聴いているのですが、今日はこの8bit音源風を聴きました。いや、観たのかな。これを観ると、音楽が向こう(未来)からやってくるということが、はっきり理解できると思います。
もちろん、音楽は時間芸術ですから、最終的には上記の第二ステップが関わってくるので、単純に「未来から」とは言い切れない部分もあります。しかし、今日はとりありず単純化して、まず、楽譜を読むように「過去から未来へ」ではなく、あくまでも自分が「今」に止まっていて、音楽(時間)は向こうからやってくるのだというイメージをしてみてください。
しっかし、すごい曲だよなあ。こうして視覚化するとさらにそれを痛感しますね。バッハは宇宙人ですよ。
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