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2018.06.26

全国地震動予測地図 2018年版

Th__20180627_84503 府の地震本部から今年版の「全国地震動予測地図が発表されました。地道な研究の成果です。研究者の皆さんに敬意を表します。
 ニュースなどで取り上げられていたのは、特に次の地図。
 
2018年版確率論的地震動予測地図

 北海道南東岸で確率が上がっています。このように新しい発見、知見により、確率が大きく変わることもありますし、当然のごとく経年変化で確率が微増していくこともあります。
 全体を見ますと、やはり太平洋側で確率が高いということがわかります。そういう意味では、日本海側は、こと地震に対しては比較的安全だと言えますが、それは非常に長期的な話であり、短期的な視点で見ると、大雪に伴う危険や困難の度合いは高い。
 どちらを選ぶかという問題ではないとは思いますが、本当の「住みやすさ」とはなんなのか、考えさせられる事実ではあります。
 ちなみに私の住んでいるところは、いろいろな震源による強震の可能性が高いうえに、それに伴う富士山の噴火という危険性も高い特殊な地域です。
 あえてそこを選んで住んでいるということもまた、人生におけるいろいろな価値観を反映しているものです。短期的、長期的、メリット、デメリット、安全、危険…。まあ「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということでしょうか。それもまた真理であります。
 さて、この地図に限らず、ハザードマップというのは、あくまで参考資料に過ぎません。それは、過去の情報の累積の上に、つまり科学的に予測されたものだからです。科学の基本は「再現性」です。そういう意味では、地学という分野の難しさ、すなわち「再現性のスパンが異常に長い」ということの難しさをも考えさせられます。
 2010年版の同地図を見てみてください。これがあの、翌年の未曾有の大震災を予測していたと言えるでしょうか。まさに未曾有であったということでしょう。科学、特に確率論の限界です。

2010年版確率論的地震動予測地図

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