『外交と宗教:一外交官の経験から』 天江喜七郎
今日は仲小路彰について、ここ地元でも理解が進むきっかけになりそうな吉事がありました。今こそ彼の思想が世に出る
学生時代に仲小路彰に師事し、そこで得た知見をその後の外交官人生に遺憾なく発揮された天江喜七郎さん。一度だけお会いしお話させていただきましたが、本当に深い洞察力をお持ちの方だと感じました。
その天江さんの10年前の講演記録が、非常に興味深い内容だったので紹介いたします。
仲小路の影響もあってのことでしょう、天江さんは日本文化や日本人の宗教観についても非常によく理解し、また具体的には茶道や合気道などを実践しておられます。やはり外交のベースは日本人たるアイデンティティーなのでありましょう。
そうしたベースをもとに、イギリス、ソ連、ウクライナ、イラン、シリア、韓国などで外交の最前線におられた天江さんが強く感じたのは、「やはり、宗教というものがしっかりと自分の心に根付いていない民族は、早晩崩壊してゆくのではないか?」ということだそうです。
では、今の日本人、あるいは今の自分には宗教が根付いているのか…そんなことも考えながらぜひお読みいただきたいと思います。
唯物弁証法に対する厳しい評価や、聖徳太子の和の精神でしめるところなど、やはり天江さんには仲小路の影響が大きいなとも感じます。
またお会いして、いろいろと教えていただきたいと思います。
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