渋谷すばる 『Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜』
渋谷すばるくんがニュースを賑わせております。彼については、こちらに書いたとおり、私は非常に高く評価しております。
彼がいわゆるアイドルグループの一員として頑張ってきたことには、それなりに大きな意味があったと思います。
関ジャニがここまでの長命アイドルになれたのも、すばるくんの持つ高度な芸術性のおかげでしょう。
ですから、ここで彼がグループを離れることは、たしかに残念であり、心配なことでもありますが、別の考え方をすれば、彼がここまでよくぞアイドルとして頑張ってくれたとも言えます。
それほどに、彼はある意味「浮いていた」。もちろんニュアンスの方がより強いわけですが、私からするといつ独立して、いわゆるミュージシャンになってくれのかなという正直な気持ちもありました。
そう、先週の金曜日、11年前に関ジャニの初ドームに行った時、すなわち渋谷すばるというアーティストの存在と初めて出会った時、一緒に行った3人のギャルたちと飲み会をしました。
彼女たちももうギャルなどと言えない大人の女性になり、世界を股にかけて活躍しています。11年ですからね。私も社会的立場は大きく変わりました。
そう考えると、一つのアイドルグループでずっとやってきたすばるくんは、本当に立派だと思います。タイミングを図っていた部分もあったことでしょう。もちろん未練もあるかもしれません。
ただ、彼の内側から湧き上がってくる「歌の魂」は、どうにも抑えきれなかったのでしょう。彼の歌は、たしかにテクニック的にはいろいろ難点も挙げられましょうし、ある種のクセが気に入らないという人もいて当然です。
しかし、なんと言いますか、圧倒的に魂をこめて歌うことができるという意味では、若い歌い手の中ではピカイチの存在です。
上に紹介した「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」は、私の大好きな日本のバラード。好きだからこそ、厳しい目、いや耳で聴いてしまいますが、私には本当に完璧に感じられます。
ただ歌いこなすのではなく、歌と一体になるということ。たとえば美空ひばりがとんでもないレベルで成し遂げたことを、彼は自分の意志というよりも、天与の宿命として実現しようとしている。
今回の決断が、彼の、そして私たちの夢の実現への、大きな一歩になることを期待しています。応援しています。
上掲の記事で書いた、歌謡コンサートの「元気を出して」がありました。こちらもじっくり聴いてみてください。
| 固定リンク
「ニュース」カテゴリの記事
- 『コロナ後のシン・ニホンとは?』 安宅和人・落合陽一・宮田裕章(2021.03.06)
- (マイナスな)コトタマは恐ろしい…(2021.02.25)
- 天覧授業(2021.02.23)
- 福島県沖でM7.3(2021.02.13)
- 追悼 チック・コリアさん(2021.02.12)
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- キャンディーズ 『哀愁のシンフォニー』(2021.03.03)
- 『曼荼羅』 石堂淑朗 脚本・実相寺昭雄 監督・冬木透 音楽作品(2021.02.28)
- 『波の盆』 倉本聰 脚本・実相寺昭雄 監督・武満徹 音楽・笠智衆 主演作品(2021.02.27)
- いろいろな「二・二六」(2021.02.26)
- 『ユメ十夜』実相寺昭雄・松尾スズキ・天野喜孝ほか(2021.02.22)
「音楽」カテゴリの記事
- 間宮貴子『LOVE TRIP』(2021.03.05)
- キャンディーズ 『哀愁のシンフォニー』(2021.03.03)
- カサド&原智恵子のボッケリーニ(2021.03.02)
- 『曼荼羅』 石堂淑朗 脚本・実相寺昭雄 監督・冬木透 音楽作品(2021.02.28)
- 『波の盆』 倉本聰 脚本・実相寺昭雄 監督・武満徹 音楽・笠智衆 主演作品(2021.02.27)
「芸能・アイドル」カテゴリの記事
- キャンディーズ 『哀愁のシンフォニー』(2021.03.03)
- 『送別歌』 宝田明 (ユニコ舎)(2021.02.14)
- 『俺の家の話 第1話』 宮藤官九郎脚本作品 (TBS)(2021.01.22)
- 今こそ!俺たちの東京スポーツ最強伝説(2021.01.17)
- LUCY(루시) 『Snooze (선잠)』(2020.12.30)
コメント