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2018.04.12

河合奈保子 『涙のハリウッド』

 張の行き帰りの車の中で、ずっと河合奈保子さんの歌を聴いていました。
 最近、リアルタイムではあんまり聴かなかった昭和の歌謡曲をじっくり聴いております。特にアイドルの楽曲の編曲や演奏の素晴らしさに感動することが多い。
 この歳になったからこその楽しみ方ですね。いいものは時代を超えていろいろな楽しみ、学びを与えてくれる。
 さてさてそんな中、今日特に面白かったのはこの曲。実は知りませんでした、この曲。
 1986年、25枚目のシングルなんですね。1986年というと私は22歳。大学生ですね。この頃はバロックとジャズばっかり聴いてましたね。あとはバンドのお手伝いで70年代フォークとか。サークルでは山田流箏曲をやっていた(笑)。本格的に古楽器演奏始めたのもこの頃です。
 そんなわけで歌謡曲はほとんど聴いていませんでした。洋楽もMTVなんかでヴィジュアル化が進み、軽い音作りが多くなって正直ついていけない感じになっていました。
 唯一洋楽で聴き続けていたELOもこの年のアルバム「バランス・オブ・パワー」を最後に活動停止状態になります。
 そんな年に出たこの河合奈保子のシングルは、まさにELOの黄金期の音作り(アレンジ)そのもの。ほとんどパクリですね(笑)。ELOファンなら、元ネタを全部言えるでしょう。
 編曲はかの萩田光雄さん。萩田さん、なんでここでELOを持ってきたのでしょうか。ここまでコテコテだと一瞬手抜きかと思ってしまうほど。
 でも、考えてみれば、この10年後、奥田民生さんプロデュースのPUFFYが「アジアの純真」でデビューし、再びELOチックなキラキラアレンジを世の中にばらまきましたね。
 その後も、ELO節、すなわちジェフ・リン的なコード進行や、ルイス・クラーク的なアレンジというのは、J-POPの誕生に大きな役割を果たしたと思います。
 それにしても河合奈保子、歌うまいなあ。かわいいし。いいですねえ。

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