主権回復の日と昭和天皇誕生日
今日は主権回復の日。そして昭和天皇誕生日イヴであります。
昨日は朝鮮戦争の終結と平和条約について少し書きましたが、日本では今から66年前の今日、ようやくサンフランシスコ講和条約が結ばれアジア太平洋戦争が終結、日本国の主権が回復しました。
昨年の今日は、にそれにちなんだ仲小路彰(地球文化研究所)の言葉を紹介しました。今年はふと思いついて、昭和天皇陵を参拝しましたので、その写真を載せたいと思います。
素晴らしい晴天と新緑のもと、地球平和をお祈りしてまいりました。その際、昭和天皇や大正天皇、そして皇后さまがたから、大変ありがたいお言葉を頂戴いたしました。邁進いたします。
さて、昨年の記事にも「翌日は天皇誕生日。ようやく日本国民は日の丸を振って「天皇陛下万歳」を叫ぶことができるようになったというわけです」と書きましたが、サンフランシスコ講和条約発効の日が当時の天皇誕生日の前日だったのは偶然ではありません。
これが誰の発案であったのか、またアメリカサイドがどのような判断でそれを許可したかはよく分かっていません。前日に条約が発効し、GHQによる占領状態が解かれることにより、天皇誕生日を国民が祝うことができるようにしたのはやはり意図的なものです。
おそらく吉田首相もそれを望んでいたでしょうし、条約締結の立役者である白洲次郎なども同様だったでしょう。もちろん仲小路彰も。
ある意味、その3年前のA級戦犯処刑が当時の皇太子(今上天皇)の誕生日に当てられたことに対する、日本の反撃だったかもしれませんし、またその3年間の中で、天皇という存在に対する戦勝国アメリカの理解が進んだ結果であるとも言えましょう。
もちろん国内的にもいろいろ難しい問題がありました。サンフランシスコ条約に関しても、左派を中心に多くの異論、反対がありましたし、言うまでもなく沖縄の人々は蚊帳の外でした。
そうした分断・分裂を、融合・統合するという意味において、4月28日という日が選ばれたとも言えるのでした。
今日はそんな歴史の重み、深み、そして当時の天皇や国民の思い、未来への願いや祈りというものを感じながら、誰もいない中で、昭和天皇とじっくり対話させていただきました。ありがとうございました。
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