ラモー 『優雅なインドの国々』
昨日のスペクトラムの映像もなかなか前衛的でしたが、こちらルセによるラモーのオペラ・バレエ『優雅なインドの国々』も面白い。
冒頭いきなり全裸の人たちが登場して踊りだし、度肝を抜かれます(笑)。しかし、すぐに慣れてしまうから面白い。その後はご覧になれば分かる通り。非常に現代的な演出です。そして、それに耐えるラモーの未来性にも驚きますね。
「インド」とは、もちろん当時のイメージでは「ヨーロッパ以外」を表しました。ラモーの音楽は、基本ヨーロッパ音楽ですが、そこにエキゾチック、オリエンタルなイメージを加えたために、実に面白いことになっています。当時のヨーロッパの人たちにとっても、そうとう刺激的だったことでしょう。
そういう意味では、日本人がなんちゃって洋楽をやってるのと同じであり、昨日のスペクトラムなんかも、そういう面白さがあるんでしょうね。決して悪いことではないと思います。なんちゃっても真剣にやるとそれなりの新しい世界になる。想像力がリアルなフィクションを生んでいく。
平和と戦争、未開と文明…そうしたテーマの交錯ぶりも実に楽しいオペラ・バレエ「優雅なインドの国々」は、間違いなく音楽史に残る名作でしょう。
ちなみに私たちは音楽会形式で演奏しますので、決して裸踊りはいたしませんので、ご安心を(笑)。演奏会については明日の記事で紹介します。
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