松任谷ビル〜新宿西口(仲小路彰の残影)
昨夜は東京に泊まり、久々に会う友人とお酒を飲みながら深く楽しい会話。やはり魂のカラーが似ている人との対話は楽しいですね。時間が経つのを忘れてしまいました。
そして今日は千駄ヶ谷にて5/26横浜ラモーの練習。いよいよ歌手の方々との合同練習が始まりました。やっぱり歌と合わせるのは難しいけれど、実に勉強にてなります。
ところで、練習が始まる前に、練習場所のすぐ近いにある「松任谷ビル」に行ってみました。
そう、『愛国とノーサイド 松任谷家と頭山家』 に紹介されている、歴史的因縁の深〜いビルです。松任谷とは、言うまでもなく松任谷正隆、ユーミンにごく近い松任谷家です。
このビルが建ったのが、昭和38年。すなわち東京オリンピックの前年です。まさに旧国立競技場が目の前で完成していくのを見ながらのこと。
前掲の本にも書かれていたとおり、かの頭山満が愛する孫娘が松任谷家に嫁ぐにあたり、はなむけとしてこのビルを建ててあげたそうです。
そして、このビルの地下には、伝説の会員制クラブ「易俗化(エキゾチカ)」があり、三島由紀夫、石原慎太郎、裕次郎、丸山(現・美輪)明宏、寺山修司、浅利慶太、力道山などが夜な夜な集まっていた!
今ではエレベーターもない古いビルとなり、行き交う人も気にもとめませんが、ここにはすさまじい昭和のエネルギーが閉じ込められているのです。
折しも、2020年の東京五輪に向けて、新国立競技場の工事が着々と進んでいます。この写真はまさに、松任谷ビルから見たその光景。
私が生まれたのが昭和39年ですから、このビルは私よりも一つ年上。そして、いよいよ2回目の東京オリンピックを間近に見るということになりますね。なんとも感慨深かった。
昨日、藤井厳喜さんにお渡ししたのは、仲小路彰の資料。考えてみれば、仲小路彰も深いところで松任谷家とつながっています。
ある意味、ユーミンは仲小路彰の思想哲学によって生まれたとも言える。今、そのあたりをしっかり発掘したいと思い、いろいろな方々に連絡をとっているところです。
練習が終わり、私は車を停めてある新宿西口へ。娘も新宿駅にいるということで、会おうと思ったけれども、田舎もんの娘が見事迷子になり断念(笑)。
ちなみにこの、地下にありながら空が見える、あまりに斬新な新宿西口広場は、仲小路彰の片腕であった坂倉準三の設計です。1966年の完成。こんなところにも仲小路彰の魂が生きているのでした。
言うまでもなく、ここでは反戦フォークゲリラが行われた「舞台」でもあります。感慨深いですなあ。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- バッハ『フーガの技法』を見る(2023.12.04)
- 福岡のパワーの源は…(2023.12.01)
- 濱田あや 『デュフリのガヴォットとシャコンヌ』(2023.11.30)
- NHK「音楽の広場」タモリとスポーツテーマ曲(2023.11.25)
- Unconditional Love 聴き比べ(2023.11.24)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 福岡のパワーの源は…(2023.12.01)
- 資源大国日本?(2023.11.27)
- 誓の御柱(四日市市諏訪公園)(2023.10.13)
- 忍者学!(2023.10.12)
- ハマスとイスラエルが対立(2023.10.11)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- バッハ『フーガの技法』を見る(2023.12.04)
- 濱田あや 『デュフリのガヴォットとシャコンヌ』(2023.11.30)
- 不動明王の愛の荒魂(2023.11.28)
- 日本酒だけで生きることは可能なのか?!(2023.11.26)
- NHK「音楽の広場」タモリとスポーツテーマ曲(2023.11.25)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 香椎宮にて(2023.12.03)
- 『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』 竹林亮 監督作品(2023.12.02)
- 福岡のパワーの源は…(2023.12.01)
- 濱田あや 『デュフリのガヴォットとシャコンヌ』(2023.11.30)
- 『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて』 魔夜峰央原作・武内英樹監督作品(2023.11.29)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- バッハ『フーガの技法』を見る(2023.12.04)
- 香椎宮にて(2023.12.03)
- 福岡のパワーの源は…(2023.12.01)
- 『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて』 魔夜峰央原作・武内英樹監督作品(2023.11.29)
- 不動明王の愛の荒魂(2023.11.28)
コメント