『色即ぜねれいしょん』 みうらじゅん原作・田口トモロヲ監督・渡辺大知主演作品
昭和の日に昭和を堪能。
まず朝5時から布団の中で一人で観ました。タブレットで。それでまさに「枕が濡れる」状態に。
さっそく起きて次女に報告。彼女、いい映画に出会いたい系なので。
次女は剣道部の稽古があるとのことで、車で送っていきました。そこで偶然iPhoneから流れてきたのが、フジファブリックの「笑ってサヨナラ」だったものだから、運転しながら号泣してしまいました(笑)。
青春の切なさ。サヨナラだけの人生…じゃ、つまんねえぞっ!
で、次女が帰宅すると二人で大スクリーンで一緒に鑑賞。一つの映画を一日で2回観るのは久しぶりです。そして、また泣いてしまった。
もちろん、自分も昭和の青春を送った、すなわち昭和の童貞だったわけで、あの隠岐の島のような体験も間違いなくありました(けれどそれが何だったのかははっきりせず)。だから共感してしまうというのもあるでしょう。
しかし、次女も「いいなあ、昭和の男はかわいいなあ」と言って感動してくれました。なんでしょうね。やっぱり音楽の素晴らしさでしょうか。特にロックの。
そう、この映画、本当に素晴らしい青春映画であるとともに、音楽映画ですよ。全ての音楽ファンにぜひ観てもらいたいし、聴いてもらいたい。
というか、いきなり「パーリ語三帰依」が流れ、「ガッチャーミー」がロックになって大笑いしてしまいましたよ。ウチの学校でも毎週(教員は毎日)歌いますし、実際学園祭でロックバージョンやったことあるし(笑)。
原作がみうらじゅんさん、監督が田口トモロヲさん、主演が黒猫チェルシーの渡辺大知くん、そこにくるりの岸田繁さんと銀杏BOYZの峯田和伸さんが絡み、リリー・フランキーさんや堀ちえみさんもいい味出してくるとなれば、これは名作音楽映画にならざるを得ませんよね。
特にワタクシ的にはまったのは岸田さんと峯田さん。役者には出せない、あのロックな味わいは最高です。そうそう、臼田あさ美さんも魅力的でしたなあ。
劇中歌、峯田さんの「旅に出てみよう」が心にしみます。さっそくギターを引っ張り出して弾いてみました(歌は下手なので頭の中だけで)。名曲ですね。劇中のシーンから音だけ聴いてみて下さい。
もちろん主題歌となった、村八分(山口冨士夫)の「どうしようかな」も最高です。
ああ、本当に映画っていいですね。音楽っていいですね。旅っていいですね。青春っていいですね(笑)。
かっこつけるのがかっこ悪くて、かっこ悪いのがカッコイイ。生(性)と死の隣り合わせ。聖と俗の一体性。ホント、いろいろ懐かしく、また「まだまだこれからだって!」と思わせてくれる作品でした。サンキュー!
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