“100年後”も聞かれる音楽を――ユーミンが語る老い、孤独、未来
少し前にYahooニュースに掲載されていたユーミンのインタビューが実に良かった。こちらです。
4月11日に出たユーミン自撰のベスト・アルバム「ユーミンからの、恋のうた。」が、たしかにすごい内容ですね。40周年の時の「日本の恋と、ユーミンと。」と合わせて91曲。それがベストなわけですから、とんでもない歌人だと言うとこですね。
そして、歌人と言えば「詠み人知らず」を目指すというのも素晴らしい。実際、多くの歌手に素敵な曲をたくさん提供しています。最近でも「あっこれもやっぱりユーミンだったんだ」と気づくことがあります。自我が強くないのが天才の条件なんですね。私も見習いたい。
インタビューの内容は、もう読んでいただくのが一番ですけれども、やはりティン・パン・アレーの「手数が少ないが情報が豊か」という話、これってそのあとの「クオリア」も含めて、やはりデータ化可能な「コト」自体ではなく、それらの関係性の間に縁起する「モノ」の方が本体であるという話とつながりますよね。
そういう意味で、最近ちょっと宇宙の本質がわかってきたような気がするんです。天才たちのおかげで、お釈迦様の言わんとしていたことにちょっと近づけている気がする。
そういう意味で、ダンナ様である松任谷正隆さんとの関係についての言及も興味深いですね。「ハサミ」か!素晴らしい比喩だなあ。やはりお互いの関係性の、それも隙間に本質があると。
若い頃、実はそんなに積極的にユーミンを聴いてきませんでした。演奏はずいぶんしましたけどね。最近、大人になって、音楽も少し分かるようになって、世界の構造も見えてきて、さらに不思議な事に仲小路彰に関わることから、アルファレコードの裏側にも触れることになり、ようやくユーミンに漂着したというか戻ってきたというか。
そういう意味で本当に今、幸せな音楽人生を歩ませていただいています。皆さんありがとう。
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