薬師如来の薬壺の秘密
先日、薬師如来が持っている薬壺は?という記事を書きました。
今日は、そこに書いた未来医療の器具の発明者の方(&仲間たち)と飲みました。
法隆寺での私の発見についても報告いたしましたが、皆さん驚きとともに納得されていたようです。
この歴史的大発明、現代の「薬壺」の開発はですね、なんと夢の中で行われたのです。まさに夢殿で瞑想した聖徳太子のごとく。つまり未来から降ろされたと。
実は、今日も地元の方何人かにその「薬壺」を使って施術をしました。皆さんあまりの効能に驚いていました。
薬師如来の薬壺は、今では「薬壺(やっこ・やくこ・くすりつぼ)」と呼ばれていますが、かつては特に名前はなかったようです。
日本に仏教が伝来してしばらくは、薬師如来像は何も持っていませんでした。
中国の古い文献には、「薬師如来には薬器か椀を持たせるべし」と書かれているそうですが、決して「薬壺」ではありません。ですから、正式に「薬壺」を持っている薬師如来というのは、日本にしかないのですね。朝鮮半島にもありません。
日本で(つまり世界で?)初めて「薬壺」を持った薬師如来は、白鳳期の名作、そして2年前くらいに失われた右手が見つかった(つまり本体はまだ行方不明)の、あの新薬師寺の香薬師像です。すなわち、日本最古の薬壺は行方不明です。
しかし、逆に最新の薬壺は今、こうしてここにある。そしてどんどん世界に広がっていっています。
現在、重要文化財に指定されている薬師如来247体のうち、薬壺を持っているのは約77%である191体。
もうすでに、現代の薬壺はその数を上回っています。
薬師如来の効験は、諸根具足(身体障害者であっても 薬師如来を信仰すれば治療される)、除病安楽(病気が治り,心の不安が除かれる)などです。
現代の薬壺はまさにそのような効果を発揮するようです。私たちは現代の薬壺を持つことによって、薬師如来になれるのかもしれません。
仏の世界では、(私たちの言う)「薬壺」が一般的だったのでしょう。それが地球(日本)にもたらされることを象徴していたのが、薬師如来のお姿だったのかもしれませんね。
…と、トンデモな話を書いてきましたが、もしそのトンデモを体験されたい方はメールください。もちろんボランティアで「薬壺」の技を施させていただきます。
そういえば、20年前、周防国分寺の薬師如来像が持つ薬壺の中に、米や生薬、鉱物などが入っていることが分かりました。この像は江戸時代の作なので、「薬壺」という名称が一般的になり、それなら薬を入れようと考えた人がいたのでしょう。これは唯一特殊な例です。
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