ロダン「考える人」は背中で語る
修学旅行三日目は京都。生徒は東山を自由散策。私も付近を巡回します。
とは言え、生徒に出会うことはほとんどなく、自分も半分は自由行動です。今年はちょっと興味があることがあって、まずは京都女子大学へ。
その後、数十年ぶりに三十三間堂を参拝拝観しました。昨日、薬師如来の持つアイテムというかガジェットというかデバイスのことが気になり、どうせならたくさんのモノを見ようと思い、千体の千手観音のところへ行ったというわけです。実際にはさすがに多すぎて逆によく分からなくなってしまいましたが(笑)。
さて、その後三十三間堂の向かいにある京都国立博物館に行こうと思ったら、なんとただいま休館中。
しかし、せっかくですので、「お庭だけでいいんですか?」と窓口の人に不審がられながらも260円払って入園しました。入館ではなくて入園。
まあ、そうしたら、たしかに人が一人もいない。警備の人が数人ヒマそうに立っているだけ。そりゃ誰も入らないでしょう。
というわけで、あの庭を完全独占しちゃいました(笑)。いや、楽しかったですよ。普段ぜったいに見ないものたくさん見られました。
特に面白かったのは、あのロダンの考える人と二人きりで対話できたことです。
そう、京都の考える人は、世界にあるホンモノの考える人21体のうちの一つなんですよね。
せっかく「考えている」のに、いつも人から見られて不快に思っていたことでしょう。そして、今日に限っては、なんだか変な宇宙人が一人でやってきて、360度ジロジロ見やがった。まあ気分が良くなかったでしょうね。
というか、銅像も宇宙人も二人とも(?)妙に恥ずかしくてですね、なんだか目が合わせらなれなかったというのが、ホントウのところであります(笑)。
そして、面白いことに気づきましたよ。ごめん、考える人よ。
彼、後ろ姿、すなわち背中が最も何かを語っているんですね。背中に意識がある。びっくりしました。
案外正面からは「考えている」感じがしなくて、「考えているふり」という感じ(失礼)。背中がちゃんと考えているし、その思索の内容を語ろうとしている。
背中で語るとはよく言ったものです。なるほどねえ。ちょっと分かったような気がしました。
私たち…というか、私は日常的にまるでいつも考えているかのような風を装っていますが、それはあくまで表向きであって、本心や本性は無意識的に背中からオーラとして放出されているんだなと。
なるほど、たしかに人の確かな印象というのは、案外後ろ姿から得られたりするかも。
…なんてことを、また考えたフリをして、こうしてブログにそれらしく書いている宇宙人でありました(笑)。
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