MASTER TAPE ~荒井由実「ひこうき雲」の秘密を探る~
今日は東日本大震災から7年目の日でした。
この日を選んだかのように、信頼する友人夫婦が富士山を訪れました。そして平和や調和、融合について語り合いました。荒御魂から和御魂へ。
彼らとの超古代から超未来にわたるスケールの大きな対談と共体験から、必然的に様々な「意識」が生まれました。
無から有へ。なるほど「空」とは、こうしたダイアローグやアンサンブルの構造のことを言うのですね。お釈迦様の言う縁起の意味もよくわかりました。
本当にさまざまな話をしたその中心には、ずっと音楽があり、また仲小路彰の思想がありました。
彼らと別れてひょんなことから、この動画を見つけて思わず食い入るように見てしまいました。
「ひこうき雲」の録音が行われたアルファスタジオは、仲小路彰の片腕(実働隊の一人)だった川添浩史が立ち上げたアルファレコードのスタジオです。
川添の経営していたキャンティには、この番組に出演している皆さんも集っていました。そして川添を通じて仲小路のことを聞かされていました。
細野晴臣さんは、仲小路に会いに山中湖を訪ねています。あいにく仲小路は留守で会うことができなかった。その時のことは、細野さんと中沢新一さんの「観光」に記述されています。
ちなみに、その時、彼らが仲小路邸に残したのが、このサイン色紙です。昭和59年6月22日の日付があります。
そういうことも重ねながら、この番組を見ると、なんとも感慨深いものがありますね。
最初の話に戻りますが、番組中で細野さんが言っているように、スタジオにみんなが集まってワイワイやることによって生まれるモノ(何か)があるんですよね。一人打ち込み音楽とは根本的に違う何かが。
すごい時代だったなあ。ノスタルジーではなく、現代的、未来的な意味で、こういう音楽を大切にしたいと思います。つまり、ダイアローグ、アンサンブル、ご縁を大切にするということですね。
そこには衝突もあるでしょうが、結果的には荒魂が和魂になる、一つ上の次元での創造が生まれるのだと思います。
そういう意味で、あらためてユーミンを聴いてみようと思いました。
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