ヘンデル 『戴冠式アンセム』
今日は富士山の日。また、未来の天皇誕生日。
それからあの人の誕生日でもあります。
昨日はバッハ研究の巨匠、礒山雅さんの追悼記事を書きましたが、バッハと並ぶバロック時代を代表する作曲家、ヘンデルの誕生日なんです。
今日はヘンデルの数多い名曲の中から、イギリス人はもとよりヨーロッパの皆さんは何かと耳にすることの多い曲を紹介します。
「ジョージ2世の戴冠式アンセム」です。ドイツからイギリスに帰化したヘンデルは、英王室のためにたくさん曲を書きました。今だったら考えられないことかもしれません。当時のイギリスはハノーヴァー朝。ドイツ北部のハノーファーから国王を迎え入れていました。
この曲の冒頭「司祭ザドク」は、現在でも国王の戴冠式で演奏されます。
また、サッカーUEFAチャンピオンズリーグの試合前に流れるアンセムは、このヘンデルの名曲からインスパイアされたものです。たしかに現代風にアレンジされていますが、どことなくヘンデル風でもありますね。
こうしたことからも分かるとおり、ヘンデルの音楽というのは、全ヨーロッパ的とも言えるわけです。ヘンデル自身イタリアに学び、ドイツやフランス、イギリスの音楽のエッセンスも取り入れ、当時で言えば実にグローバルな音楽を作曲したわけです。
そういう点では、バッハよりもずっとスケールが大きいとも言えます。いや、バッハはグローバルを超えてユニバーサルなのか。
まあ、とにかくこの戴冠式アンセム、ヘンデルが王様に気に入られようと気合を入れて作った名曲であることは間違いありません。たしかにいろいろな様式が混在し、キャッチーなパッセージにも満ちています。
私も死ぬまでに一度は生演奏してみたい曲ですね。
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