『真説・国防論』 苫米地英人 (TAC出版)
今年の一冊目はこれ。
最近、自分の意識がずいぶん変わったなと思います。人にも言われます。リベラルになったねと。
自分の中では、別に右から左に守備位置が変わったとは思っていません。かと言って、中堅でもない。あえて言うなら、保守ならぬ捕手(笑)。全体がよく見えてきた。
そんな中で、この苫米地博士の国防論はまさにタイムリーヒットでした。
あえて捕手の立場から言わせていただくとですね、ライトもレフトも基本75年前の感覚なんですよね。憲法改正を叫ぶにも、戦争反対を叫ぶにも。
今年は明治維新から150年。ようやく150年戦争が終わる年です。まだ我が国は戦争が続いているんですよ。それを今年中に終わらせなければならない。
75年前というのは、その150年戦争のど真ん中。昭和18年です。そこが一つの折り返し点であることはよくわかりますよね。
いまだにあの頃の戦争論にしばられている。時代はあまりに変わっているのです。もうすぐゴールなのに、まだ折り返し地点のノスタルジーに縛られている。
そんな数字あそびに意味などあるのかと言われそうですが、意味があるのです。偶然なのか必然なのかわかりませんが、意味を見出すことは簡単です。
たとえばこの本を読んでみてください。日本が今、世界史の中でどういう立場にあるのか。北朝鮮がどうのこうのというご近所だけの話ではなく、地球を俯瞰して、未来的にどういう立ち位置にいるのか。
苫米地さんは宇宙人ですから(!)、常に地球を俯瞰しています。だから、ある種のトンデモ臭がする。私もちょっとそういうところがあって、ある種の人たちからはずいぶん煙たがられています(苦笑)。
大いに結構だと思います。トンデモな感じがなく、とっても常識的だと、未来は切り拓けません。常識は過去の記憶の集積でしかありませんから。
それにしても、苫米地さんの人脈というのも面白いですね。情報網がすごい。そして、それをこうして、ある意味常識的な方法で発信してしまうから、なおすごい。
彼の仏教論なんかもそうですが、誰も反論できないんですよね。反論できないから、トンデモという言葉で片付けてしまう。
私が研究している仲小路彰もそうです。あまりにその視点が高いために、あっちこっち行っている感じがするし、ある種の矛盾を含んでいるように見える。しかし、そこには絶対的な真理への道筋が示されている。だから、理想主義のように見えるけれども、実は非常に現実的である。
この苫米地さんの国防論も非常に現実的だと感じました。逆に一般人があまりに現実を知らなすぎる。苫米地さんなら仲小路を正しく理解するだろうなあ。今年はなんとか苫米地さんにもアクセスしたいところです。
この「真・国防論」を一家に4冊!と力説している次の動画がまた面白い。やはり、日本が地球の未来の舵取りをする時代が来ているんですね。仲小路の言うとおりになっています。ぜひご覧ください。
Amazon 真・国防論
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コメント
本はこれからですが、映像は視聴済み。
そして、世界のバランス感覚において知らないことが多すぎると自戒しました。
だからこそ。学び行じることが大切なのだと思いますが。
高城さんの白本、黒本、多動本しかり。苫米地さんの書籍や動画しかり。もちろん先生のブログしかり。
どこまでの俯瞰力と視座の高さを持っているのか正直私では測りきれません。ですので、価値観を転覆させる時期だと割り切って、新しいスタンダートを構築していこうと思います。
年明け早々に良き刺激をありがとうございます。
投稿: ばく | 2018.01.04 16:30