モハンマド・レザー・ロトフィのケマンチェ演奏
Mohammad-Reza Lotfi
昨日の「イランの子守歌」からの流れ。
イランはかつてのペルシャ。ペルシャ音楽は奈良時代に日本にも伝わっていました。正倉院に楽器がありますよね。
また、あのあたりの音楽や楽器が西に行って、ヨーロッパの音楽になりました。ペルシャの音楽の音階は、世界的にも珍しくペンタトニック(5音)を中心とした微分音階ではなく、いわゆるドレミファソラシの7音を基礎とした微分音階です。
違う言い方をすると、世界に広がった7音の音階の起源はペルシャ付近にあるというのが、私の考え方です。
そんなペルシャ音楽の伝統を継いでいるのがイランの音楽。イラン音楽といえば、数年前に亡くなった大御所モハンマド・レザー・ロトフィですね。彼はいろいろな楽器を演奏しますが、擦弦楽器であるケマンチェもものすごく上手い。
いちおう擦弦楽器をやってる者からしますと、やはり、ボウイングだけでなく、左手の音程感覚というか、微調整がすごい。音を揺らすにしても、ヴァイオリニストなどにありがちな、貧乏ゆすり…いやいや、やたらなヴィブラートとは違いますよ(笑)。
私もケマンチェやってみたいなと思いました。買っちゃおうかな。そんなに高くないんですよね。
日本では胡弓が同じタイプの楽器です。弓の角度を変えるのではなく、楽器を回す。あるいは、弓は膝で固定して、楽器を揺らして演奏することもある。ヴァイオリン弾きやチェロ弾き、ガンバ弾きには考えられない奏法でしょう。
また、左手の弦の押さえ方もヴァイオリンなどとは違います。それについては、明日にでも書きましょうかね。
ケマンチェも最近では金属弦を使うそうですが、これは絹糸でしょうか。シルクロードですから、やっぱりシルクを張りたいところですね。
もう少し古いタイプの楽器なら自作もできそうです。老後ヒマになったら作ってみましょうか。
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