『教職課程ー教職はブラックか』 (協同出版)
同僚に借りて読んでみました。ふむ、教職はブラックなんだ。へえ。
世で言う「ブラック」とはなんなのか。その定義がまずあやふやです。だから「ブラック」なんていう外国語、イメージ語を使うわけです。
私のイメージとしてのブラックについては、半年くらい前に「ブラック」はお好き?という記事に書きました。
今は少し考え方が変わっているところもあるのですが、店頭から完全にブラックコーヒーが排除されることには、やはり反対です。少数派のために残しておいてくれ。
で、教職はブラックか、についての答えですが、やはり、世間的にはブラックに映るでしょうね。しかしですね、こういう言い方をするとお叱りが飛んできそうですが、私個人としては教職につく人は、ある程度ブラック好きであってほしいのです。
少なくとも、普段はマイルドコーヒーを飲んでいても、いざという時にはブラックコーヒーを飲める人であってほしい(笑)。
どんな仕事でもそうですけれども、やはり「人のため」を実践するには「自分のため」をガマンしなければならない。つまり、自己を犠牲にするしかないじゃないですか。
その自己を犠牲にすることをブラックというのなら、やはり教職はブラックだということになると思います。
ちょっとシャレて言うなら、「教職は(今以上に)ブラック化」するのはまずいけれども、基本路線「教職はブラック可」だということです。どうでしょう。
ちなみにウチは私立です。昔はですね、私立の先生は公立の先生の3倍仕事してるなんて言ってましたが、今は逆転してますね。いや、私立の先生が働かなくなったんじゃないんです。公立の先生が忙しすぎる。特に小中の先生方。
管理が進んで、いろいろな会議や研修、発表など、まあその準備や後始末に忙しそうです。直接生徒に関わるわけではないことに忙しい。もちろん間接的には生徒のメリットになっているのでしょうが。
ただ私立にもですね、ある種の管理が進みつつあります。表面的、つまり民間企業組織としての体裁であったり、法的な部分に関して、今までは教育はある意味グレーな領域だったのが、それこそ白黒はっきりさせるようになってきた。
ついでに世間の目も厳しくなってきていますので、そういう意味での仕事が増えていることはたしかです。
それでも、あんまりブラック、ブラックって言ってほしくない。貴重な人材が逃げてしまいます。いや、それでも教員になろうとする、ブラック好きが集まるようになるからいいのかな。
Amazon 教職課程ー教職はブラックか
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