ブクステフーデ 『アリア「カプリッチョーサ」と32の変奏』
センター試験1日目。今年は娘も受験するということもあり、なんだか忙しくしております。まだ国語の問題も解いておりませんので、レビューはまたのちほど。
時間がないので、名曲紹介をします。
以前に紹介したかもしれませんが、新しい演奏動画があがっていたのでもう一度。私の好きなチェンバロ曲の一つ。
おそらくはバッハがゴルトベルク変奏曲を作曲する際に影響を受けたのではないかと思われる、大先輩ブクステフーデさんの変奏曲です。
このテーマは当時有名だったのでしょうかね。とってもチャーミングなテーマです。それを32の変奏に展開させていますが、バッハのような小難しさはなく、各変奏曲もまさにチャーミングそのもの。
変奏曲は飽きられないようにするのが難しい。実際、バッハのゴルトベルク変奏曲は不眠症解消のために作曲されたとか(つまり眠くなる)。
このブクステフーデの変奏曲はその点大変優れています。様々なアイデアを盛り込みつつ、それらがバランス良く配置されていて、全体として飽きることなく聴くことができます。
バッハの半分くらいの長さというのもちょうどいいのかな。
この動画の演奏家は知らない方ですが、とても誠実かつセンスの良い演奏してますね。
あまり目立ちませんが、時々現れる偽終止の和音進行がたまりませんね。胸がキュンとします(笑)。
なぜか私、この曲の楽譜を持ってるんですよ。もちろんテーマくらいしか弾けませんが。チェンバリストのみならず、ピアニスト、オルガニストにとっても、素敵なレパートリーになると思いますよ。抜粋版で弾いてもいいですし。
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