THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017(その2)
イエモンの東京ドーム、今日はBSスカパー!の生中継で鑑賞。
昨日はずっと感動しっぱなしで、正直冷静に聴くことができませんでしたが、さすがに今日は半分は冷静に観たり、聴いたりできました。それでも何回か泣きましたが(涙)。
まず、東京ドームは音が良くないなと。これはもう充分わかっていたことですし、どうしようもないことですが。
私は今回が3回目のドーム・コンサートでした。最初は「X」の初ドーム。このときは本当に音響がひどかった。1990年でしたかね。まあ、お客さんの絶叫しか聞こえなかったとも言えますが。
次は、関ジャニ∞の初ドーム。ここでも関ジャニらしくバンド演奏がありましたが、今ひとつモワモワしてしまってカチッと聞こえなかった。
これはドームの宿命です。そういう意味では、今回のイエモンはそれなりにいろいろな技術革新があり、工夫もされていたのか、思ったよりも生音は悪くはありませんでした。
とはいえ、特にベースの音がほとんど分解して聞こえないというのは相変わらずで、ヒーセの素晴らしいグルーブのベースがちゃんと聞こえないのは残念でなりませんでした。特にベーシストを目指す娘にとっては勉強の機会だと思ったのに、「全然聞こえなかった」という結末。
今日はテレビでしたから、とってもよく聞こえましたよ、ベースが。逆にボーカルが引っ込んだ感じで、バンドとしての楽器音が前面に出ていてよかった。
やっぱりこのバンドのすごいところは、メンバーのミュージシャンとしての実力が非常に高いことですね。後半はストリングスやホーンが加わって厚みのある音作りになっていましたが、基本4人だけで、それも吉井さんがギターを持っていない時は、3人の音だけで、あれだけの力のあるアンサンブルができるというのは、これは各パートの演奏技量ももちろんですが、それぞれの作曲能力が高いということを示していると思います。
いろいろな日本のバンドを生で聴く機会がありましたが、けっこうメンバーのどこかに穴とはまではいかないけれど、弱いへっこみみたいなのを感じることが多い。そんな中、圧倒的にバランス良く「うまい」のがイエモンです。
そして、これもあらためて言うまでもないことですけれども、やっぱり吉井さんの作詞、作曲の能力は本当にすごいなと。阿久悠やなかにし礼、そして平尾昌晃や筒美京平の正統的な継承者としての吉井和哉というのを、今日は本当に実感させてもらいました。
最近のJロックやJポップは、サビが来るまでが退屈でしかたない。昭和歌謡と同様、吉井さんの曲も、「入り」から引き込まれる、いやイントロから引き込まれる。そして無駄なCメロがない。
古臭い人間だと言われるかもしれませんが、やはり私はそちらの方が100年後にも歌い継がれると思いますよ。
それにしても、吉井さんの日本語は本当にすごいですね。難しい言葉は使わない。けれども、深み、奥行きがある。これって本物の詩人の条件ですよ。
それにしても、メンバーはみんな50代でしょうか。私も同世代として、負けないぞ!という気持ちにさせられました。新しいアルバム、楽しみですね。
私も新たな挑戦をしますよ。東京ドームのステージに立ちますよ(笑)。
ありがとう、THE YELLOW MONKEY。
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