アナザーストーリーズ 運命の分岐点 『落語を救った男たち 天才現る! 古今亭志ん朝の衝撃』 (BSプレミアム)
ちょうど昨日の続きとなります。M-1を観ながら、あっそうだ、録画したのをまだ観てなかったと思って今日じっくり鑑賞したのがこの番組。
天才古今亭志ん朝が主人公。古典の天才がいて、それに王道では敵わないと、立川談志をはじめとするプチ天才たちが新しい芸を生み出していく。
こういう構造こそが、今の漫才界にも必要だと言いたかったのです。偉そうな言い方ですが。
門外漢のシロウトが…自分でもそう思う反面、実はそういう昭和の幸福かつ厳しい構造というのは、お笑いだけでなく、あらゆる分野において、今不足しているのだと感じています。たとえば、いちおう私がプロである(はずの)教育界でも。
懐古ということではなくてですね、平成が終わろうとしている今、歴史になってしまおうとしている「昭和」、私を育てた昭和という時代の、そういう構造ってなんだったんだろうと真剣に思うわけです。
古き良き時代をもう一度というのではなく、逆に今、なぜそういう構造がなくなった、というより、いらなくなったのかというのに興味があります。
おそらくは人類の進化の過程だと思うので、悪いことではないと思うのですよ。
人類は「最近の若者は…」と何千年も言い続けながら進化してきたわけですから(笑)。面白いですよね。
今年の自分の進化としては、そういう考え方ができるようになってきたということです。自分の過去の常識に反することを、前向きにプラスとして捉えられるようになった(やっと)。
だから、昨日の言い方とか、この記事の冒頭と矛盾してしまうかもしれないのですが、ある意味、時代を革命的に動かす天才を必要としない世の中になりつつあるのかなと。革命の時代は終わって、成熟の時代なのかと。
ま、そんなことも考えながら、この番組を観たところであります。
アナザーストーリーズ、全体として、昭和を懐かしみ、すごい時代だったなと感じさせる番組ですが、なるほど昭和へのノスタルジーもそろそろ捨て去るべき時代なのかもしれませんね。
私も残党にならないように時代の先端を走っていきたいと思います。時々後ろを振り返りながら。
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