アナザーストーリーズ 運命の分岐点 『手塚治虫 ブラック・ジャックからの伝言』 (BSプレミアム)
最近娘たちとよく観る番組「アナザーストーリーズ」。この前の長嶋茂雄も良かった。
おととい放送されたこの手塚治虫の回の録画を夕飯を食べながら観ました。これがまた良かった。娘たちも感激しまくってました。
と、このように、リアルタイムでチャンピオンを読んでいた私と、その娘が完全に共有できるというのが、名作の証拠であり、時代を超えた普遍性そのものですね。
出版側の壁村耐三さんや岡田三司さんの話もすごかったし、鎌田實さんをはじめとする現代医療の先端を走る現場の医師たちの証言も貴重。
そして、映画監督大林宣彦さんの、彼らしい手塚論、手塚作品論も聴きごたえありましたね。
来週の月曜日13日18時から再放送があるので、未見の方はぜひ御覧ください。
娘たち、番組を見終わるやいなや飛んでいって、ブラックジャックをむさぼるように読み始めました。
ちなみにその単行本は、私が小学生の時、お小遣いをはたいて買ったものです。名前が書いてあるぞ(笑)。
私も何度も何度も読み返した記憶があります。娘たち、「汚いなあ、なんかベタベタしてる」とか言ってましたが、それくらい読みこんだってことですよね。
当時、私もお医者さんになろうかと思った記憶があります。しかし、たしかにそこには医者の影の部分もたくさん表現されていましたから、なんとなく「やっぱりいやだな」と思ったのも事実でした。
命の重さ、命を扱う仕事の崇高さと難しさ、それを少年の私もしっかり受け取っていたんでしょうね。
毎度毎度同じ話になってしまって恐縮ですが、本当に「昭和の男たち」は濃かったなあ。
娘たちから「いいなあ、こんな時代を過ごせて」とうらやましがられます。もちろん嬉しい。けれども、今の若者たちがなにか時代に物足りなさを感じているとしたら、それはそれで私たち大人、かつての少年であった世代の責任なのかなとも思うのでありました。
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