無限の可能性
今日は我が中学校の文化祭「葵江祭」が行われました。毎年のことですが、本当にこの行事を通じての生徒たちの成長には驚かされます。
今年のテーマは「心」でした。まさに心の成長と、心の共鳴に感動する5時間でした。子どもの可能性はたしかに無限ですね。
私はかつては「無限の可能性」という言葉があまり好きではありませんでした。可能性は最大100%だと思っていたからです。無限ではない。有限だ。
しかし、今日はそれが間違いであったことに気づきました。
たとえば今回、どの学年も新しい挑戦があり、それが決まった時には正直「無理だろう」と思いました。厳しいなと。
しかし、結果は見事その挑戦を成し遂げ、まったく想定外の大成功を収めました。
そう、私が想定していなかったという意味では、やはり可能性は「無限」だったのです。
想定しているから、0%から100%の可能性が計れる。想定していなければ、それは0でもなく「無」ですから、なんらかの結果が出れば、それはたしかに∞%の確率で実現したということになりましょう。
よく考えてみれば、子どもをはじめ、他人の人生にはもちろんのこと、自分の人生にも想定外のことばかり起きています。まさに未来から未知のモノが流れてくるわけで、私たちがつい語ってしまう過去の経験則(コト)としての可能性とは、全く違う次元での未来の可能性というモノがあるわけですね。
そういう意味では、やはり自分に対しても他人に対しても「無理だ」と思った瞬間に、未来の可能性とはいうのはゼロになってしまうということです。
当たり前といえば当たり前だけれども、つい過去のコトにとらわれて忘れがち、あるいは勝手に諦めがちな大切なモノに気づかせてくれた子どもたちに、心から感謝したいと思います。
教育者(先生)というのは、他人に対しても、自分に対しても、社会に対しても、決して「無理だ」といわない人であるべきです。いや、先生に限らず、大人はそうであるべきなのでしょうね。
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