Keith Jarrett 『Blame It on My Youth/Meditation』
この前、パリ・コンサートの楽譜を紹介しました。
キース・ジャレットのソロを弾きたいと思っているピアニストはたくさんいると思います。
私はピアノはほとんど弾けませんが、それでもやっぱり一度は弾いてみたい。
12年前(!)、奇跡的な復活ソロ・アルバム『メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー』を紹介した記事に、「この曲を弾いて死にたいのです。あるいは死にそうな時に、自分のために弾きたい」と書いた、『Blame It on My Youth/Meditation』。
これもまたYouTubeで楽譜を見ることができるようになりました(リンク先からダウンロードもできる)。12年前にも日本人のある方が楽譜化してくれていたのですが、すぐにネット上から消えてしまいました。
それがまた今年になって、音源とともに手に入るようになった。これが著作権的にどうなのか、問題はあろうと思いますが、12年前とは明らかに音楽の受容形態が変わった今、ある意味では録音音楽が商業的な次元から脱して、我々人類の共有財産になりつつあるとも言えますね。
それにしても、いつ、何度聴いても素晴らしい演奏です。日本語にすれば「若気の至り」というタイトルのスタンダード・ナンバーですね。考えてみると、これは個人レベルでの「若気の至り」ではなく、人類にとっての「若気の至り」からの「瞑想」なのかもしれません。
音楽というのは、そういうモノなのです。
さっそく10年ぶりくらいに、この曲をつま弾いてみようかと思います。まさにつま弾くレベルです(苦笑)。それでも何モノかを共有できるかもしれない。自分の「若気の至り」を表現できるかもしれない。そんな気がしています。
皆さんもぜひ。
ついでと言ってはなんですが、3人のアンサンブルでも、こういう瞑想の境地に至ることができるという実例もどうぞ。インタープレイの極致。31年前、東京での奇跡。
Amazon メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー
| 固定リンク
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- 現代思想2021年5月号 特集=「陰謀論」の時代(2022.06.29)
- ネットワークカメラ ATOM Cam 2(2022.06.25)
- ジャルジャル 『しょぼい新入社員だと思ったらすごい奴』(2022.06.24)
- 倍速視聴と音楽と…(2022.06.10)
- 11年ぶりに女神あやや降臨!(2022.04.14)
「音楽」カテゴリの記事
- エルンスト・ゴットリープ・バロン 『リュートのための種々の作品集』(2022.07.01)
- ロバート 『大型新人〜船の汽笛が男を祝う』(2022.06.23)
- 仕事に集中したいときはテレマン!(2022.06.22)
- 《大勉強 by PHAETON 》Issue 4 死生ってる?(2022.06.17)
- C.F.アーベル 『ヴィオラ・ダ・ガンバのための Arpeggiata, Adagio, Allegro』(2022.06.16)
コメント