また北朝鮮がミサイル発射
空襲警報発令。Jアラートというと、こちらに書いたとおり、地震や台風、テロなどの警報も含まれますし、だいたいが日本語ではないので、なんか緊張感がありません。
いっそのこと、空襲警報と叫ぶべきでしょう。なにしろ日本の上空を武器が飛び交うのは、先の大戦以来のことなのですから。
北朝鮮にとってのこのミサイル発射は、この前書きましたとおり、基本アメリカとの外交手段です。日本を核爆弾で沈めるというようなことも言っていますが、それはその表現からも分かるとおり、本気ではありませんね。あくまでアメリカに対するメッセージです。
逆に言えば、日本の中枢、たとえば東京を攻撃するだけなら、ICBMの必要性は全くありません。ICMBが発射されているかぎり、日本は攻撃対象ではないとも言えるわけです。
水爆もICBMの核弾頭として開発していると言っていますから、つまり日本に対する攻撃手段としては考えていないということです。
しかし、もし実際の戦闘になった場合は、いきなりICBMを発射するということは考えられず、日本にある米軍基地をミサイル攻撃するということになるでしょう。そういう意味では日本の危機も近づいていると言えます。
いずれにせよ、キューバ危機と同等の緊張状態になっていることはたしかです。日本人もこれを機会に防衛について真剣に考えてみるべきでしょう。
一方、実はこのミサイル発射をかなり真剣に反応しているのは中国ですね。なにしろ、グアムまで射程距離に入るとなると、発射の方向を変えればほとんど中国全土を攻撃できるということを意味しますから。
中国としては実に面白くない状況でしょう。飼い犬に手を噛まれる。
そういう意味では米中は裏でかなり話し合いを進めているものと思われます。両国は、韓国は正直どうでもいいと思っています。朝鮮半島をどのように分け合うか。停戦状態の朝鮮戦争が再開されたあと、どうするのか。
そして、そこにロシアがどう関わってくるのか。その時、日本は?…アジア史の転換点を迎えています。
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