第19回 かりんの会 朗読会
音楽三昧の3連休最終日。昨日、一昨日の経験と思索が活きた演奏ができたかな。
今日は河口湖円形ホールにて、朗読の伴奏をさせていただきました。
こういう活動は、なんだかんだで30年近くやっており、いつのまにか自分の音楽活動の軸の一つになっています。
あらためて私の音楽活動の軸というのを申し上げますと、
1 古楽器アンサンブルによるバロック音楽演奏
2 歌謡曲バンドによる昭和歌謡演奏
3 即興演奏による朗読伴奏
であります。演奏頻度はやはり1,2,3という順番になりますかね。ですから、今日のような活動はあまり多くはない。年に2回くらいです。
今日は、地元の村の方々を中心に結成されている「かりんの会」の19回目の朗読会。こちらも大変長く活動されている団体です。
一昨日は15回、昨日は200回、今日は19回…なるほど、皆さん立派に継続的に活動されていますね。私はいつも乗っかるだけ。
さて、この3番の活動の楽しみは、やはり「即興」ということでしょう。いちおう1回だけ打ち合わせはしましたが、リハもほとんどなし。その場の雰囲気で音楽や効果音を入れていきます。
今日は四つの楽器を演奏しました。すなわち、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、八雲琴です。
音楽と言っても、朗読を妨げることのないように、多くはオープニングとエンディング、そして場面転換の時しか入れません。
効果音は、たとえば今日は、ワインが爆発する音、大蛇が追いかけてくる音など。その他、ヴァイオリン属の楽器では、車の音や飛行機の音、サイレン、人が話す声、猫や犬や牛や馬の鳴き声など、幽霊の出そうな音など、けっこういろいろな音を出すことができるんです。
今日は合計で9作の作品の朗読のお手伝いをしました。内容はいちおう読んで把握していましたが、細かいところは忘れているので、ライヴで聞きながらその世界に没入し、ここだ!というところで楽器を奏でるという形です。
人によっては、そんな危なっかしいことをして失敗したらどうするの?というお思いになることでしょう。
しかし、面白いもので、集中していると、それこそ「ものまね(モノを招く)」状態になり、自分でも気持ちよく朗読の手助けができるのです。
おかげさまで、話者の皆さんにも、聴衆の皆さんにも、大変喜んでいただきました。というか、とりたてて「伴奏が良かった!」と言われないところが自分としては大成功(?)。
映画にせよ、演劇にせよ、テレビドラマにせよ、「音楽が良かった」というのは、二次的な感想であるべきですよね。
もちろん即興ですし、絶対音感もないワタクシとしては、今となってはどんな曲を演奏したのか覚えていませんし、復元することは100%無理です。
そういう流れて消えてゆく一回性の音楽というのも、それはそれで楽譜と繰り返し練習の音楽とは違って、実にいいものではないですか。
私はけっこう好きです。
そして、そして、超一流の演奏家はですね、楽譜と繰り返し練習をしても、「今、生まれて消えてゆく」音楽を表現できるのですよ。それができるかできないかで、超一流とそれ以外との区別ができるのでした。ダンスもしかり。朗読もしかり。時間芸術はそういうものなんですね。
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